地球温暖化について、耳を傾け、考え、アクションに結び付けていこう!エコ系男子・エコ系女子を目指すプログラム「くるくるCOOOOOOL」
放送内容
★2010年11月6日放送分 ゲスト :有限会社クリーンカンパニー 代表取締役 小野雅敏さん
ゴミ削減・リサイクルストリートから、有限会社クリーンカンパニーの代表取締役である小野雅敏さんが来てくれました。農業組合法人こまち野の理事でもあるということで、はじめに冬の1月から始まるいちご狩りの話をしてくれました。冬は間伐材のチップでハウス内の暖房を賄い、夏はキャンドルで夜にいちごを摘むロマンチックな計画があるそうです(http://www.komachino.com/)。うご野いちごちゃんと言えば萌えキャラで有名ですが、環境に配慮したいちご狩りに、菊地と大島さんは興味津々でした。そのあと、「学校の空き缶回収拠点としての役目」、という取り組みについてお聞きしました。湯沢雄勝・横手平鹿・大曲仙北・本荘由利地区の小中学校約70校のアルミ缶・スチール缶の回収を行う取り組みで、平成18年から行っているそうです。学校に回収ボックスを配置し、家から学校に分別して持ってくるものを、定期的にクリーンカンパニーが回収しているそうです。集めた空き缶を200リットルの袋に入れ、その袋を何個、という単位で買い取っているそうです(あまり黒字にはならない事業で、今年度は120万円の赤字だそうです)。そのお金を学校はどのように使っているのですか?という質問に、大体は図書の購入に充てているようです、と答えてくれました。この事業を行うことになったきっかけは、分別して空き缶を回収するようになれば、ポイ捨てをしない大人にはならないだろうと考えたことで、子どもたちが良い大人になってほしいと願う小野さんの気持ちからだったそうです。
 また、クリーンカンパニーでは、カーボンオフセットを平成20年から独自で行っているそうです。まず、小野さんは、社内で使われる軽油が多いことからそこに注目したそうです。社内で1年間に使われる軽油は8万5千リットル、そのうちBDF(バイオ・ディーゼル・フューエル:生物由来の軽油代替燃料)を1万4400リットル使っていることから(カーボン・ニュートラルなため)差し引くと、化石燃料の使用は7万600リットルになります。これは二酸化炭素換算すると、50.9トンになります。文献によると杉林では1ヘクタールあたり6.9トンの二酸化炭素を吸収するため、7.4ヘクタールの面積が必要な計算になります。そこでクリーンカンパニーでは、15ヘクタールの森林(森林は杉が50%、雑木(広葉樹)が45%)を買って定期的に手入れをすることにより、社内で出る二酸化炭素の量をカーボンオフセットしているそうです。また、森林面積を多めに購入することにより、クリーンカンパニーの社員22人が働いている時に出している二酸化炭素もオフセットしているそうです。社員の出した二酸化炭素のことも考えてくれる社長って、素晴らしい!と絶賛の声が上がりました。
 さらに、社の3R( Recycle Reduce Reuse :再生 縮減 再利用)の精神にのっとり、古夢呼夢というリサイクルショップを5年ほど前から運営しているそうです。処分場にすてられたサッシなどのまだ使えそうなものを集めて売っているそうです。混ぜればゴミ、分ければ資源が社のモットーだと話す小野さんの力強いお話が印象的でした。
くるくるCooooooLフェスティバルの他のブースの中で、気になったブースはありましたか?という問いには、ご自身の息子さんが在籍していたこともあってだが、横手清陵学院の取り組みがとても良いと話してくれました。リサイクルの流れを自分たちで調べ、理解を深める取り組みが素晴らしいと話してくれました。
話をしていてとても気持ちのいい小野さんは、放送に流れていない所でもたくさんの楽しいお話があり、リスナーのみなさんに全てを聞かせてあげられないのがとても残念な収録でした。


菊地セレクト音楽    Garden/Sugar Soul feat. kenji
大島さんセレクト音楽  ALL NEED IS LOVE/THE BEATLES

戻る