地球温暖化について、耳を傾け、考え、アクションに結び付けていこう!エコ系男子・エコ系女子を目指すプログラム「くるくるCOOOOOOL」
放送内容
★2011年1月15日放送分 ゲスト:秋田県立秋田工業高等学校 2年生 高橋生恵(きえ)さん
冬休みもそろそろ終わりですが、くるくるCooooooLフェスティバルには学生がたくさん来てくれています。気候チャンピオンブースの中から、秋田県立秋田工業高等学校の2年生、高橋生恵(きえ)さんがDJブースに遊びに来てくれました。ブリティッシュ・カウンシルの気候チャンピオンとして「エコスクール改造計画」というプロジェクトを行っているそうです。(「気候チャンピオン」とは、気候変動に対してアクションを起こす高校生の取り組みをブリティッシュ・カウンシルと秋田県地球温暖化防止活動推進センターがサポートするプログラムです。) 秋田工業高校では、2〜3年後に校舎の建て替えを予定しており、環境に優しい学校を作ってもらいたいと思い、このプロジェクトを企画したそうです。どんなプロジェクトなのですかと大島さんが聞くと、「新校舎を地域の人にも親しみのあるエコスクールにするために、必要なもの・効果的なものはどんなものかを調べています。最初に太陽光パネルについて調べました。パネルが電力を作る最も効率の良い角度がどこか、角度を変えて調べました。次に地面に3mの穴を掘りました。そこでは地中熱のデータを計測しています。」と答えてくれました。地面の下の温度はどれくらい違うのですか、と聞くと「最近の計測では、外気温が3℃の時、1.5mの深度の地中の温度は7℃で、約5℃の差がありました。」と教えてくれ、一同その差が大きいことに驚きました。その他にどんなことをしていますか、と聞くと「秋田工業高校の校舎には3つの棟があり、一つが南側に木がたくさん生えており、一つは木が全く生えておらず、もう一つには木がほどほどに生えているため、それぞれの教室内の温度を計測して、植生による日陰の効果を調べました。」と話してくれました。南側に木がない校舎内の温度が外気温よりも上がっているのに比べ、木がたくさん生えている校舎内は7〜8℃も温度が低かったそうです。今年は、雨水利用のシミュレーションを行いたいとも話してくれました。
大島さんが「これらのプロジェクトを発表する場はありましたか」と聞くと、「秋田エコ&リサイクルフェスティバルや学校祭でパネルにしてたくさんの人に発表しました。学校祭には家族が来てくれて、6歳の弟にLEDランプの照明の消費電力の違いなどを教えました。」と答えてくれました。6歳の弟は理解してくれましたか?と聞くと、スイッチを押して電気をつけるのが楽しかったようです(笑)と話してくれました。もっと実験をして他の高校や地域の皆さんにも発信していきたいと力強く話してくれました。また、お菓子のキャラクターやパッケージデザインなどの工業デザインのクリエーターになるのが将来の夢だとも話してくれました。
くるくるCooooooLフェスティバルの他のブースの中で、気になったブースはありましたか?という問いには、湯沢市文化会館の琉球朝顔が気になりました、と答えてくれました。琉球朝顔は、蔓がかなり上まで伸びて葉が大きいと聞いて、壁面緑化する植物として効果的ではないかと思ったからだそうです。
秋田工業高校の取り組みが選ばれたポイントは、理系(工業系)の学校で、実測値を元に考えるという手法を基本としており、それを学校のためのみならず、地域の人にも発信し地域のエコスクールになれるように頑張っている点でした。気候変動に関することというのは、実測値などの科学的なデータに基づいてその影響を考え対策を取っていくのが重要であり、若いころに自分で計測し考えたことというのは必ず将来の礎になるから、君たちの未来は明るい!と思った菊地でした。

菊地セレクト音楽    Good Dreams / the pillows(RESPECTABLE ROOSTERS〜a tribute to the roostersから)
大島さんセレクト音楽  We are one / TRICERATOPS
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