平成22年2月27日(土)、本荘グランドホテルで、秋田由利エコエネルギー研究会・第4回勉強会が行われました。この会は地球温暖化の原因といわれる化石燃料の使用を見直し、恵まれた由利本荘市の地域資源を活かした「自然エネルギー」の普及拡大のために設立されました。
今回の勉強会は、「エネルギー自給のまちづくり」と題して、岩手県葛巻町の取り組みを葛巻町農林環境エネルギー課 荒谷重課長より発表していただきました。岩手県葛巻町は、豊かな森林資源のある酪農と林業の町です。平成11年に新エネルギービジョンを策定して風力・太陽光・畜産ふん尿・木質バイオマスの利活用に取り組み、エネルギー自給率は80%に達しています。このような早期から多種の新エネルギー導入が評価され、経済産業省・NEDOが主催の「新エネ百選※」にも選定されています。新エネルギー導入の取り組みにより、地域の雇用創出と平成11年には約19万人だった観光客が、平成20年には約52万人に増加しています。その他にも、省エネプロジェクトの一環で、自然やエネルギー学習の場として廃校を利用したサマースクールを行っています。参加者からは、飛躍的に観光客が伸びたことへの驚きの声と、「地域住民や企業の協力を得るにはどのようにしたらよいか」など質問が相次ぎました。
(※新エネ百選について http://www.town.kuzumaki.iwate.jp/article.php?story=20090430190510393)
続いて、SiNG(Sustainability for the Next Generations)代表の武内伸文氏から「気軽に始められる社会・環境活動〜それぞれの第一歩〜」と題した発表がありました。
SiNGでは、『環境にやさしい、豊かな社会を次世代に』ということを目標に活動を行っています。活動するうえで様々な人に参加してもらうためには、「1.(出入り自由の)気軽さ 2.できる範囲で 3.通過点で効果の実感という3原則が必要である。その他にも、行政・企業・市民・NPOの得意分野を活かすことにより活動は発展するだろう」と自身の活動を通して参加者に伝えていました。
その後、事例発表してくださった荒谷課長と武内氏も参加して、パネルディスカッションが行われました。パネラーは、本荘由利森林組合・小松佳和代表理事組合長、由利本荘市消費者の会・磯貝道子会長、木内商機株式会社・木内義範代表取締役、秋田しんせい農業協同組合・高橋徹営農経済部次長、由利本荘市農林水産部・小松秀穂部長です。各団体の現在と今後の取り組みが発表され、互いに協力できる分野の意見交換が活発に行われました。中でも、林地残材の有効利用と環境に配慮した新たな米ブランド(環境保全米)について、地域資源循環型事業へ向けた前向きな意見が多くだされました。
由利本荘地域は、森林・太陽・風力・水など自然環境に恵まれた地域です。来年度からは、市でも「エコ対策推進班」が設置されることもあり、今まで以上に自然エネルギー分野の拡大が望まれます。SiNG代表 武内氏のお話にもあったように、行政・企業・市民が得意分野を活かして、自然エネルギー転換への理解と普及が進むことが期待されます。そして地域の財産でもある地域資源が活かされ、二酸化炭素排出削減だけでなく、あらたな雇用の創出、そしてなにより地域の人々が安心・安全に豊かな生活を送れるような政策を行政が先に立ち進めてもらいたいです。葛巻町同様に「豊かな自然環境と人に恵まれた」この地域の今後の展開に注目しています。
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秋田県地球温暖化防止活動推進センター
由利本荘デスク 宮崎真紀 |
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