| 平成23年8月7日(日)、由利本荘市大内三川にある森林内で、夏休み中の子どもたちに自然に親しんでもらうことを目的に、あきたエコマイスター県央協議会由利班の主催による親子木工教室が開催されました。木工教室のほかにも環境に関する本の読み聞かせや、森林内の探検などが行われ、市内外から参加した小学生と保護者(計16名)が、自然の中で一日を過ごしました。
初めに参加者たちは、木工作品作りに挑戦しました。作品に利用する材料は、オオバヤシャブシの実や松ぼっくり、クルミなどのほか、枝打ちした際に不要になった木などを利用していました。木工作品の制作指導をした同班の佐々木皓史氏から、「作品に使用したクルミは、どこで拾ったと思いますか?海で拾ったものです」と説明されると、子どもたちは、山にある木から落ちたクルミが、川を流れて海に到着したことを知り、驚きの声をあげていました。街中の暑さとは違い涼しい風の吹く森林の中、木や木の実など自然の材料を使って、子どもたちは保護者と一緒に、個性豊かな木工作品を完成させました。その後、森林内にある木につけるために、「ミズキ」や「ハリギリ」などの「木の名札」を作りました。
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木工教室の様子1 |
作品に使う松ぼっくりなど |
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木工教室の様子2 |
完成した作品 |
昼食後、子どもたちは森林内の探索に出かけました。セミの声が響く中、クワガタを探したり、木登りをしたりと、広い森林内を自由に駆け回りました。
その後、読み聞かせボランティア「すずめの巣」による本の読み聞かせが行われました。蒸発したり、雲になったりと冒険しながら、水の循環について楽しく分かる内容の絵本「しずくのぼうけん」などを森林内で読んでもらい、子どもたちも物語に引き込まれていたようでした。
最後に参加者たちは、木工教室で作った「木の名札」をそれぞれの木に付けました。名札を付けることで自分たちが木の名前を覚えるだけでなく、後から森林に来た人も木の名前を知ることができます。同班の井上正英氏から、森林内にある実際の木を見ながら「エゴノキの実は、お手玉にすると良い音がする」など、それぞれの木の特徴や利用方法などを聞き、木の名札をつけて行きました。木々の説明を受けながら、参加者は葉の匂いをかいだり、手で触ってみたりと全身で自然を感じている様子でした。
参加者の一人、にかほ市にある親の実家に帰省している埼玉県の小学生の女の子は、「木工工作が楽しかった。また来たい」と笑顔を見せていました。参加者たちの楽しそうな姿を見て、同班事務局の橋三夫氏は、「森林の中で木工教室を開催するのは初めての試みだったが、自然に親しむ良い機会になったのではないか」と手応えを話していました。
由利本荘市内在住の参加者の中にも、初めてこの場所を訪れたという人もおり、人々のライフスタイルの変化により、昔に比べ森林に親しむ機会が減少していることを改めて実感しました。
秋田県は、県土の7割が森林という自然に恵まれた地域です。「森林」は、CO2を吸収・貯蔵することで地球温暖化の防止や、雨水を蓄え洪水や渇水を防ぐほか、様々な生物のすみかになります。しかし、近年は手入れが行き届かず、荒れる傾向にあります。今回のイベントのように、大人も子どもも気軽に森林を訪れる機会を設けることで、身の回りの自然環境を見直し、森林に関心を持つことができます。そういった中から、自分たちの生活や行動を見直し、将来を見据えて、地球環境について考える人が増えていくのではないでしょうか?
真夏の暑い日でも、森林内はとても涼しく気持ちの良い場所でした。これから先も木々が生い茂り、多くの人が集うような自然環境に恵まれた秋田県であってほしいです。
秋には見事な紅葉が見られるというこの場所に、また訪れてみたいと思いました。
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秋田県地球温暖化防止活動推進センター
由利本荘デスク 宮崎真紀 |
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