秋田県地球温暖化防止活動推進センター NPO法人環境あきた県民フォーラム
イベント情報活動いろいろ貸出ツール推進員地域活動温暖化用語集

大仙市立大曲中学校、大曲南中学校で学校祭が開かれました。

2009/10/11

 平成21年10月11日(日)、大仙市立大曲中学校、大曲南中学校で学校祭が開かれました。大仙市内の全中学校は、「REVO(レボ)プロジェクト」を企画し、様々な環境への取り組みを行っています。「REVO」とは、「Recycle(リサイクル)」、「Eco(エコ)」、「Volunteer(ボランティア)」の頭文字を取ったもので、ゴミの削減や省エネ、地域への協力などを目標としています。

 また、両校は、「エネルギー教育実践校」、「新しい環境教育の在り方に関する調査研究事業」の実践校に指定され、環境教育に特に力を入れています。
  「エネルギー教育実践校」とは、エネルギー教育の広がりと質的な向上を図ることを目的として、エネルギー環境教育情報センターが様々な支援を行うことにより家庭や地域と連携して学校全体で多様な実践活動に意欲的に取り組んでいく学校です。一方、「新しい環境教育の在り方に関する調査研究事業」の実践校とは、持続可能な開発の実現に向けた教育を推進することを目的として、環境省との連携・協力により地域が一体となって新しい環境教育の在り方の調査研究を行う学校です。

大曲中学校では、生徒会長の三浦拓君に活動内容を紹介していただきました【写真(1)】。三浦君は、「『REVOプロジェクト【写真(2)】』をきっかけに地球温暖化に対する意識が高まり、大曲中学校でのアルミ缶などの回収量が増え、家庭でも節電やレジ袋削減を心がけるようになった。」と、活動の成果に胸を張っていました。

続いて、環境教育担当の物部長秀教諭に展示物を紹介していただきました。物部教諭は、「子どもたちは有効性もよく知らずに学校でのリサイクル活動を行っているのが現状なので、この展示で是非その実効性の高さを感じてほしい。」と、今回の展示に対する自信をのぞかせていました。
  「ガソリン1Lの燃焼は、どれくらいのCO2排出量になるのか【写真(3)(4)】や「アルミ缶やペットボトルキャップのリサイクルは、どれくらいのCO2排出量削減になるのか【写真(5)(6)】」など、リサイクル活動における省エネ・CO2排出量削減効果を視覚的に訴える手法を取った展示は、来場者に多くの関心を集めていました。

 さらに物部教諭は、「生徒会中心で活動を行っており、教員は『みんなでやる』という雰囲気作りに徹している。日常生活においてエコが当たり前になってほしい。」と、生徒たちの自主性を尊重する指導方針を明らかにして、活動の今後のさらなる飛躍に大きな期待を抱いていました【写真(7)】。
 
  大曲南中学校では、環境教育担当の島田智教諭に活動内容を紹介していただきました。島田教諭は、今年の「電気新聞第4回エネルギー教育賞」において、「多彩な課外学習により生徒の豊かな思考を養う」という高評価を得て、東北では初めての中学校の部最優秀賞に選ばれています。
  その教育熱心な島田教諭が、「実践校指定により助成金を受けられたことで、教材の購入や講演会の開催など教育内容のさらなる充実を図ることができた。その結果、生徒や保護者へのアンケート調査から地球温暖化に対して明らかな意識の向上がうかがえる。」と話し、助成金制度の有効活用に大きな手応えを感じていました。その一例として、アサガオの葉をネットにはわせて作った日よけの「緑のカーテン」に、太陽光発電によって自動散水するというユニークなシステム【写真(8)〜(16)】を、島田教諭が考案しています。

 続いて、生徒たちに「楽しく実験して環境について学ぶ」をテーマにした展示物を紹介していただきました。生徒たちは、自転車発電【写真(17)(18)】や手回し発電【写真(19)(20)】、燃料電池発電【写真(21)(22)】を体験し、笑顔を見せながらも安定した電気を作り出すことのむずかしさを、身をもって実感していました。

 最後に、両校教諭から環境教育に対する現場からの課題を提示していただきました。大曲中学校の渡邊義實校長は、「教育現場には様々な課題が山積しており、環境教育までなかなか手が回らないという現実もあるが、負担にならないように行うことも可能だ。そのためにまずは、指導者側が高い意識を持つことが重要だ。」と、今後の課題を熱く語っていました【写真(23)】。

  また、大曲南中学校では島田教諭から助成金についてお話を聞くことができましたが、裏を返せば「実践校の指定を受けられない学校は、環境教育に十分にお金と時間をかけることができない」という厳しい現状が浮き彫りになりました。もちろんお金と時間をかけることが全てではないですが、渡邊校長のお話にもあるように、地球温暖化防止に向けて学校教育には少なくとも柔軟な対応が必要だと感じました。具体的には、学校独自で環境教育に力を入れられるように、まずは校長先生が地球温暖化について理解を深めるべきだと思います。そのためには、例えば校長会などで地球温暖化に関する勉強会を開催するという方法も考えられます。


写真1 生徒会長の三浦拓君(左)
写真2 REVOプロジェクトの説明
写真1 生徒会長の三浦拓君(左)
写真2 REVOプロジェクトの説明
写真3 ガソリン1L燃焼で排出されるCO2の体積モデル
写真4 ガソリン1L燃焼についての説明
写真3 ガソリン1L燃焼で排出されるCO2の体積モデル
写真4 ガソリン1L燃焼についての説明
写真5 アルミ缶リサイクルの説明
写真6 ペットボトルキャップリサイクルの説明
写真5 アルミ缶リサイクルの説明
写真6 ペットボトルキャップリサイクルの説明
写真7 物部教諭とアースくん
写真8 緑のカーテンのアサガオの様子(1)
写真7 物部教諭とアースくん
写真8 緑のカーテンのアサガオの様子(1)
写真9 緑のカーテンのアサガオの様子(2)
写真10 緑のカーテンのアサガオの様子(3)
写真9 緑のカーテンのアサガオの様子(2)
写真10 緑のカーテンのアサガオの様子(3)
写真11 緑のカーテンのアサガオの様子(4)
写真12 ペットボトルから水を出している様子(1)
写真11 緑のカーテンのアサガオの様子(4)
写真12 ペットボトルから水を出している様子(1)
写真13 ペットボトルから水を出している様子(2)
写真14 ソーラーパネルとバッテリー
写真13 ペットボトルから水を出している様子(2)
写真14 ソーラーパネルとバッテリー
写真15 雨水を貯水する桶
写真16 風力発電の機械
写真15 雨水を貯水する桶
写真16 風力発電の機械
写真17 自転車発電の様子
写真18 自転車発電の説明
写真17 自転車発電の様子
写真18 自転車発電の説明
写真19 手回し発電をする島田教諭(左から2人目)
写真20 手回し発電の説明
写真19 手回し発電をする島田教諭(左から2人目)
写真20 手回し発電の説明
写真21 燃料電池発電機と太陽光パネル
写真22 燃料電池発電の説明
写真21 燃料電池発電機と太陽光パネル
写真22 燃料電池発電の説明
写真23 大曲中学校の渡邊義實校長
写真23 大曲中学校の渡邊義實校長
秋田県地球温暖化防止活動推進センター
県南デスク 栗林弘昌


一覧へ戻る  

秋田県地球温暖化防止活動推進センター 〒010-1403 秋田市上北手荒牧字堺切24-2 秋田県ゆとり生活創造センター(遊学舎)内 Tel/Fax 018-839-8309 E-mail mail@eco-akita.org アクセスマップ(地図)はこちら  環境あきた県民フォーラム all rightreserved.