平成21年12月10日(木)、先々週から始まった環境市民講座の第3回(最終回)が、にかほ市仁賀保勤労青少年ホームで開催されました。鳩山首相が「日本の2020年までの温室効果ガスの削減目標(中期目標)について、1990年比25%削減を目指す」と述べたことから、「CO2削減25%」という数値に注目が集まっています。
「日本だけ目標数値が高いのではないか?」など、いろいろな意見がありますが、今回は、第1回目から引き続き工藤兼勝さんに「CO2削減25%はどのようにしたら実現できるか」についてお話をしていただきました。
最初に工藤さんから、「エネルギー資源の現状と将来展望」として、世界石油需要の推移、原子力発電、バイオ燃料、家庭等における使用エネルギーなどについて説明がありました。その他、主要各国(EU・ドイツ・ロシアなど)の京都議定書目標達成状況を説明し、「ドイツなどは、目標値を達成している。
ロシアは目標値が低かったので達成にも余裕があり、日本はロシアから目標に足りない分を購入している」と日本や世界の状況をお話されました。
鉄鋼や発電分野などエネルギー技術(エネルギー消費効率・発電効率)で、日本は世界最高水準だそうです。他国へエネルギー技術を輸出することにより、世界の二酸化炭素の排出を減らすことも可能です。運輸分野でも、日本製のガソリン乗用車は燃費が良く、さらに最近注目の集まっているハイブリッド車は、日本メーカーが世界をリードする代表的な技術です。今後は、そういった技術を活かして、世界の温暖化防止をリードしていってもらいたいです。
工藤さんからは「2010〜2020年頃まではハイブリッドカー、2020年以降は電気自動車が普及して、その電気も風力や太陽光発電でまかなえるようになると、二酸化炭素の排出量もかなり減らせるだろう」とのお話がありました。
にかほ市は、「地球温暖化防止都市」宣言した市であると同時に、昔からTDKなどに代表される「ハイテクの町」でもあります。この高い技術を活用することにより、温暖化防止にも貢献できる産業が、にかほ市から生まれることを願っています。そのためにも地域住民が温暖化防止に高い関心を持ち、みずからが企業を育てるという意識の定着が望まれます。
今回、にかほ市で開催された「環境市民講座」は、内容の濃いものであったにもかかわらず、受講者が多くなかったことがとても残念です。受講者の中には、「自分は電気の節約に努めていても、家族(孫)はまったく気にしないで生活している。家族に協力してもらうためには、どうしたらよいだろうか」と相談された方もいました。
一人で生きているのではない以上、家族や周りの協力というものは必要不可欠なものです。今回相談された方には、小学生のお孫さん用として、当センターの「超神ネイガーエコチェックシート」を紹介させていただきましたが、家族の誰かが、「温暖化防止に取り組もう」と思ったときに、他の世代や家族にも、温暖化防止の意識が芽生えるようにサポートしてくれる団体や講座などが活発に行われるような「にかほ市」になってもらいたいと思いました。
| |
秋田県地球温暖化防止活動推進センター
由利本荘デスク 宮崎真紀 |
|