平成22年1月21日(木)に、能代市にある秋田県立大学・木材高度加工研究所研修室で、「省CO2住宅フォーラムin能代」が開催されました。今回の主催は、「ストップ・ザ・温暖化あきた県民会議」で、地球温暖化防止活動の一環である、エコリフォーム(断熱住宅リフォーム)の普及を目的として行われました。講師には、秋田地方気象台の佐々木徹氏と有限会社西方設計の西方里見氏をお招きし、地球温暖化防止に関する様々な取り組みを紹介していただきました。
初めに、秋田地方気象台の佐々木徹台長より、「地球温暖化と秋田の気候」と題して、講演が行われました。こちらでは、温暖化の影響と思われる気候の変化を、過去の気温や降雪量などのデータと比較して、「世界・日本・秋田県」の現状と将来予測を説明していただきました。それによると、秋田県での平均気温の変化は過去100年あたり1.22℃の上昇が観測されており、全国平均や世界平均より高い数値となっているとの事でした。
(参考:気象庁気候変動監視レポート2008 過去100年あたりの平均は、世界平均0.67℃、全国平均1.11℃上昇)
さらに、ここ20年ほどは、急激な気温上昇が確認されていて、さくらの開花日が早まり、カエデの紅葉日が遅くなるといった、生物気象の変化にも影響しているそうです。また、気候モデル※1による降雪量の変化でも、本州での総降雪量は大幅に減少するだろうと予測されており、早急な温暖化防止対策(エコリフォームなど)の重要性を説かれました。
次に、有限会社西方設計の西方里見氏より、「断熱リフォームについて」と題して、講演が行われました。こちらでは、具体的な改修工事のポイントやコストなどの他、エコリフォームで得られるメリットなどを説明していただきました。それによると、断熱リフォームをする事で、温熱環境(冬暖かく、夏涼しい)が良くなり、ヒートショックなどの健康被害や結露問題(住宅の腐食、カビやダニの発生など)にも効果が得られるそうです。実際、西方氏の事務所では、暖房を消してから一夜明けても、室内温度は前日とほとんど変わらず(前日から−2℃)、18℃前後の快適な空間を実現しているとの事でした。また、一般的には断熱性を高めると、冷暖房の使用頻度が減るため、省エネやCO2削減にも貢献する取り組みとして注目されています。しかし、改修工事(基礎断熱・天井断熱など)のコスト面での負担は避けられないため、支援制度などの上手な活用が望まれます。
今回の省CO2住宅フォーラムには、あきたエコマイスターや秋田県地球温暖化防止活動推進員のみならず、県内の工務店や建設業界の方の姿もあり、環境問題に深く理解を示している様子でした。これを受けて、温暖化防止センターとしては、より多くの一般市民にも省CO2住宅の周知を図るため、省CO2住宅ツールの提供を通して、積極的に情報提供をしていきたいと思いました。そして、太陽光発電などの新エネの普及と共に、住宅分野からのCO2削減に貢献していきたいと思います。
※1 地球上の大気・海洋などの気候を、長期的・量的にシュミレーションするもの
※2 秋田県の省CO2型住宅整備の支援制度
・ほっと安心あきた住宅建設資金(省CO2型) 融資限度額:2000万円
・住宅改良資金 融資限度額:500万円
詳しくは、秋田県建設交通部建築住宅課 TEL:018−860-2561
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秋田県地球温暖化防止活動推進センター
県北デスク 津嶋麻由子 |
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