秋田県地球温暖化防止活動推進センター NPO法人環境あきた県民フォーラム
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木のある生活〜暖炉とペーパーログ〜

2010/2/25

 地球温暖化防止のためにも石油・石炭など化石燃料利用から自然エネルギー利用への転換が望まれています。昔から日本では、スギや松葉を焚き付けに利用するなど自然と共存した生活を送っていましたが、近年経済の発展とともに、生活の中で山や森の利用が減ってきています。

今回、にかほ市に拠点を置く「オランの会(にかほバイオマス利用推進会)」井上正英会長から、ご自宅の暖炉で薪として使っている新聞紙から作るペーパーログ(紙の薪)のお話を伺いました。井上会長は、秋田市で生活後、鳥海山の麓の象潟に移り住み9年目になるそうです。オランの会は、「エネルギーも地産地消」という考えで、ペレットストーブの推進や菜の花ネットワークとして、菜の花の栽培・廃食油の回収・BDF(バイオディーゼル燃料)精製という循環プロジェクトに参加しています。

井上会長は、象潟に移り住む際に、他のなにより真っ先に暖炉の導入を決めたそうです。
暖炉を使うにあたり少しでも「もったいない」を減らし、薪の節約のためにも、昨シーズンから、新聞紙から作る「ペーパーログ」を使い始めたそうです。
ペーパーログの作り方は、手動の機械を使い(写真1)裁断した新聞紙を水に浸して、型に入れて絞り、乾燥させて作ります。レンガ程の大きさのペーパーログを作るのに、新聞紙は20枚ほど必要で、乾燥には10日前後かかるそうです。
同じ大きさの薪で火持ちを比較すると、ミズナラの木では、1時間ぐらい持ち、スギの場合は柔らかいため30分ほど、ペーパーログでは、およそ40分持つそうです。


写真1 ペーパーログを作るための手動の機械
写真1 ペーパーログを作るための手動の機械
   

  木材を燃料として利用することは、植物が成長時に二酸化炭素を吸収するため、燃焼しても二酸化炭素の総量に影響しない(カーボン・ニュートラル)という考え方があります。それだけではなく、間伐材の有効活用は、森林の整備・林業の活性化にも、つながります。

 井上会長は、オランの会の活動だけではなく、森林ボランティアなど地域の自然環境の保全にも積極的です。井上会長は、「山・木・林・森が大好きなだけだ。」と、気負ったところもなく生活の一部として自然に溶け込んでいるように感じました。

 暖炉で「暖」を取るということは、単に暖まるだけではなく、不規則に揺れる炎を眺めることで、心を落ち着ける時間にもなります。その上、木材は化石燃料と違い、適切な整備が行われることで、枯渇の心配はなく、温暖化防止にもなります。森林面積の大きい秋田県で、木が適切な管理のもと、温暖化防止のためにも有効活用されることを期待しています。

写真2 新聞紙から作られたペーパーログ
写真3 井上会長
写真2 新聞紙から作られたペーパーログ
写真3 井上会長
   
写真4 棚に積まれたペーパーログ
写真4 棚に積まれたペーパーログ
   


  秋田県地球温暖化防止活動推進センター
由利本荘デスク 宮崎真紀


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