秋田県地球温暖化防止活動推進センター NPO法人環境あきた県民フォーラム センターって? アクセス
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* 「地球温暖化に関するセミナー」を遊学舎で開催しました

2016/11/19


 このセミナーは、地球温暖化の現状と対策について広く県民に理解を深めていただくことを目的として開催しました。参加者は70名でした。
 地球温暖化の現状について、中央太平洋 キリバス共和国の名誉領事であるケンタロ・オノ氏を講師に迎え、地球温暖化の影響についてお話しいただきました。ケンタロ・オノ氏は宮城県仙台市出身で高校生の時にキリバスに単身留学(1993年)、卒業後も同国に在住して帰化、2011年から日本に在住し、その後、名誉領事となられました。

地球温暖化に関するセミナー1

 キリバス共和国は、海に囲まれ、海とともに生きています。国旗にもそれが表れています。しかし、海抜が低いため地球温暖化による極端な気候変動や高潮により海岸が浸食され、海面上昇の影響を受けています。日本が工事を行った道路もこの影響を受けつつあります。
 山がないため飲み水は、雨水や地下水に依存していますが、地下水が減少し、塩分濃度が上昇するといったことが起き、現実に大きな影響を受けています。また、海水温の上昇により、海の生態系が変わり、重要なタンパク源である魚が獲れなくなってきました。
 COP21で産業革命以降の気温上昇を2度未満に、できれば1.5度未満に抑えることが決定しましたが、気温が上がることが前提となっています。キリバス共和国の現状を変えることができるのでしょうか。
 キリバスでは、護岸工事など今、資金を必要としています。先進国からの資金提供が決まりましたが、それを使うためには山のような書類が必要となります。キリバスにその書類を作る力がありません。「資金を柔軟に利用できるように(現実的な運用を)依頼している。」とのことでした。

 地球温暖化の問題は政治、主義、主張の問題ではなく、国と国民の存亡の危機の問題であり、現に起きている問題です。「地球の長い歴史を考えれば、生まれる島もあれば消滅する島もある」と言った人がいたそうです。消滅しそうな島に現実に人が住んでいるのです。その人たちも大切な住民です。「キリバスの島々、故郷を守りたいが、最悪、移民する必要があるかもしれない。その際には、キリバス人のとしての誇り、尊厳、自負を持ち移住したい。」とオノ氏は話していました。

地球温暖化に関するセミナー2

 そして、地球温暖化の問題は人間が引き起こしたもので解決するのは人間です。人間だからこそ解決できます。キリバスは地球温暖化最前線国です。この最前線が破られたら、キリバスのような小さな島々の次は、日本です。日本もキリバスと同じ太平洋に浮かぶ島国です。最後に、「今日皆さんが集まり、キリバスの現状について知ってもらったことに、勇気、力をもらいました。ちょっとした気づき、ちょっとした発想の転換でもしかしたらいろんなことが良い方向に変わるかもしれない。」と締めくくりました。

 参加者からは、「キリバスの状況は将来の日本の姿と感じた。」「私たち一人一人は何をすべきか検討すべきだと思う。」「キリバスの人々が直面している問題、心の叫びが心に迫ってくるようでこみ上げてくるものがあった。」「もっと多くの人に聴いてもらいたいと思った。」など感想が寄せられました。
 今回のセミナーでは、地球温暖化に直面している現場からの生の声を聴くことができました。今、地球温暖化防止のために自分ができることについて改めて考える良い機会になったのではないでしょうか。

環境あきた県民フォーラム
(秋田県地球温暖化防止活動推進センター)
事務局 石塚 亨・後藤 菜津美



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