平成21年11月7日(土)、秋田県立能代西高等学校校舎で「環境宣言サミット(みんなが主役)〜能代西高校総合学科だからできる環境循環社会を目指して〜」が開催されました。
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写真1 能代西高校校舎
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能代西高校はこれまで、総合学科の各系列・各分野で「古紙回収によるトイレットペーパーづくり」など、環境に配慮した活動を実施してきました。そして平成21年度からは、これらを体系化し、市民運動に発展させるべく、近隣学校や団体、地元住民とのネットワーク作りに力を入れてきました。
今回のサミットでは、環境問題をテーマに学習してきたことの研究発表はもちろん、こうした活動の一環として、サミット参加者とのディスカッションも設けられました。ディスカッションには、能代市役所の方やコンポスト見直し隊、能代市消費者の会など多数の参加があり、環境循環型社会の実現に向けた活動を地域ぐるみで話し合いました。
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写真2 学校内の段ボールコンポスト |
写真3 コンポスト内部 |
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第一体育館で行われた「第一部 開会式」は、能代市内の幼稚園児の可愛らしい踊りと合唱で始まりました。この様子に、能代西高校の伊東公士校長先生が、「園児が大人になった時(未来)のために地球に優しいことをしよう!!」と高らかに宣言されました。
開会式では、「白神が見える東雲の家族」と題し、演劇も披露されました。演劇には、伊東校長先生も出演しており、演じることで温暖化による異常気象などを、分かりやすく伝えていました。 |
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写真4 オープニングのようす |
写真5 元ギャル社長からのビデオレター |
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写真6 演劇のようす…左が校長先生
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同会場で行われた「第二部 環境宣言全体会」では、環境サミットの主軸ともいえる、環境循環型社会に向けての学校の取組が代表生徒より説明されました。
能代西高校では、各系列により取組内容が違います。具体的な活動として、
初めに、
@「生ゴミの分別・処理」を、地域・PTAと連携した生徒会と農業クラブが、資源ごみの削減を率先して実行しています。次に、
A「生ゴミの有機肥料化」として、情報科学系列で、資源ごみ(生ゴミ)を再生・有効化するべく、太陽光と廃自転車のペダルを使用し、コンポストの開発をしています。
それから、
B「土づくりと有機無農薬栽培」としては、生物資源系列の生徒が、無農薬での畑づくりや内城菌を使った野菜作りを実行しています。
最後に、
C「安全食料の確保と商品化」として、ビジネス系列でReduce(リデュース・発生抑制)を考え、ネギの青い所(本来は捨てられる部分)を使用して、「白神青ネギドレッシング」などを考案、小坂町のベジフル秋田と連携し販売しています。
また、生活福祉系列では、地産地消レシピの作成などをしており、地域や家庭への還元を通し、環境循環型社会への確立がなされています。こうした生徒の熱心な取組報告とアイデアに、メモを取る一般参加者の方もおりました。
その後、秋田県立大学の松本勤氏の司会で、他校のPTAや農業従事者・山本地域振興局農林部などと活発な意見交換が行われました。西高の生徒からは、「環境循環型社会を理解することにより、ゴミを分別しただけでは良くない!」という、意識改革があったことなどが挙げられました。
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写真7 PPを使用しての説明のようす(1) |
写真8 PPを使用しての説明のようす(2) |
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写真9 PPを使用しての説明のようす(3) |
写真10 「白神青ネギドレッシング」 |
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「第三部 食の創造」としては、昼食として「西高よくばり麺丼」が先着200名に無料で振る舞われました。ウエイター・ウエイトレスに扮した生徒へ「美味しい」などと声を掛ける一般参加者もおり、生徒の顔には充実感がみなぎっていました。
食事中には、西高で採れたジャガイモや手作りの米粉クッキーなどもプレゼントされ、サミット開催日までの準備の大変さも伺えました。
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写真11 西高産ジャガイモ |
写真12 西高よくばり麺丼…手打ちそばの下には、
だまこが入っていました。 |
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午後からは、「第四部 各分科会でのディスカッション」で、系列(議題別)ごとにコーディネーターをお招きして、意見交換が行われました。秋田県地球温暖化防止活動推進センターとしては、その中の「生ゴミの回収とコンポストについて、その取組と現状」と題した一室へ、参加させていただきました。コーディネーターは、コンポスト見直し隊 隊長 高橋陽子氏で、当センターも紹介して下さいました。
こちらでは、生徒が制作中のコンポスト「肥料丸」を披露しました。「肥料丸」は、200リットルの廃ドラム缶を使用して作られており、太陽光パネルが取り付けられている移動式のコンポストです。
コンポストには、微生物が生息しやすいよう新鮮な空気が必要とのことで、自然エネルギー(太陽光)を使用して送風する仕組みになっています。しかし、太陽光パネル部分が未完成ということで、今後の課題が挙げられていました。これに対し高橋さんは、生徒のアイデアに感心し、「肥料丸」の仕組みに興味津津の様子でした。
意見交換が活発になると、生ゴミにかかる年間の費用などの報告がありました。それによると、能代市は自治体で県内トップのゴミの分別数であるが、年間約10億円というゴミの処分料の内、燃えるゴミが全体の約8億円、さらに生ゴミ処分にかかる費用は、約3億円という事でした。
生徒も参加者もこれには驚きを隠せず、生ゴミを減らす西高産コンポスト「肥料丸」完成への期待がますます高まりました。
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写真13 肥料丸…自転車のペダル(人力)で
かき混ぜることが出来ます。 |
写真14 講義のようす |
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写真15 講義会場 |
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サミット開催中は、第二体育館にイベントコーナーが設けられました。能代西高校からは、学校で収穫された農産物や開発商品の販売がありました。
その他、環境に関する展示や地元団体から特産物の販売、当センターもリメイクキャンドルなどを展示させていただきました。会場に訪れた一般参加者からは、買物を楽しむ姿や担当者に質問する姿も見られました。 |
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写真16 ACCCAブース |
写真17 能代西高校販売ブース |
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写真18 コンポスト見直し隊ブース |
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今回「環境サミット」に参加して、生徒の環境問題に対する、積極的な姿勢に驚かされました。また、校長先生が開会式で述べていた通りに、高校生らしい爽やかな挨拶に迎えられ、とても清々しい気持ちになりました。
環境宣言全体会では、活動によって削減されたCO2量を計算してもらいという、当センターへの要望をいただき、環境循環型社会の確立に向けた活動に、協力して行きたいと思いました。
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秋田県地球温暖化防止活動推進センター
県北デスク 津嶋麻由子 |