| 平成21年10月1日(木)に、能代市の能代市文化会館中ホールで「生ごみリサイクル全国交流大会in能代」が開催されました。この大会は、家庭から出る生ごみのリサイクルを通して、家庭のエコから地球のエコに貢献しよう!と行われ、農業関係者やごみ収集業者など、県内外から200人以上が参加しました。
初めに、(有)ドンカメの小久保行雄氏より『ごみを宝に!!!「環の町 芳賀」を目指して』と題して、講演が行われました。こちらでは、生ゴミに関する栃木県芳賀郡芳賀町の取組などを紹介していただきました。それによると、芳賀町では町をあげて生ゴミのリサイクル(堆肥化)に取り組んでおり、地域内循環の確立と共に、堆肥を使って育てた農作物のブランド化も進めています。そして、その取組の中心的な役割をはたしているのが、生ゴミの堆肥化プラントを設ける(有)ドンカメさんで、生ゴミの回収から堆肥の販売までを行っています。また、堆肥化システム導入のメリットとして、以前の焼却システムより費用がかからない事なども教えていただき、地域ぐるみの循環システムの重要性を説かれました。
≪芳賀町の地域内循環フロー≫
| 「生ゴミ」→「回収」→「畜ふん」→「混合」→「発酵」→「熟成」→「製品」→「農地」→「散布」→「野菜」→「給食」→「生ゴミ」 |
次に、秋田県立大学の服部浩之教授をコーディネーターにお招きして、『生ゴミの水切りと堆肥化について』をテーマに、事例発表とパネルディスカッションが行われました。まず、服部教授から「生ゴミのリサイクルがなぜ必要か」についての説明があり、「(1)現在、生ゴミの多くは焼却処分されており、焼却時の二酸化炭素発生が温暖化を招いている事。(2)地下資源(特にリン鉱石)の枯渇があり、作物の生育に必要な肥料の確保が課題となっている事。」が挙げられ、生ゴミのリサイクルが、温暖化防止・肥料の確保につながると示唆しました。そして、これを受けて事例発表者4名から、具体的な生ゴミを堆肥化するポイントなどが提案されました。
事例発表一人目は、コンポスト見なおし隊の高橋陽子氏で、「家庭でのコンポスト容器の正しい使い方」と「冬期間の対策として段ボール箱を利用する堆肥化システムについて」が紹介されました。こちらでは、コンポスト容器の使い方のコツとして、水分調整と通気について詳しく説明され、改良されたコンポスト容器の展示も行われました。
二人目は、食の環研究会((有)宮腰商事)の宮腰慶聡氏からで、生ゴミを堆肥化し、地元の小学校や各種団体へ無償提供している研究会としての取組が紹介されました。こちらでは、これまでの取組の他、さらに環境負荷を少なくしようと、生ゴミの回収回数を減らし、回収エネルギーを減らす抱負も述べられました。
三人目は、ごみゼロあきた推進会議を代表して能代保健所の三浦博信氏より、能代市民(モニター48名)の通気式容器※1使用時の生ゴミ減量調査の結果が報告されました。こちらでは、生ゴミを堆肥化させる際にも重要である水分調整を行う事で、平均17.4%(調査期間7カ月)の生ゴミの減量効果があった事が説明されました。
最後の四人目は、NPOの生ごみリサイクル全国ネットワークの福渡和子氏からで、生ゴミの家庭での前処理のポイントなどが紹介されました。それによると、生ゴミの削減には生ゴミの水分を取る事だけではなく、食材を選び調理する段階などにも重要なポイントがあるそうです。この他、ムダ買いをしない事や作りすぎない事なども、結果として生ゴミの削減につながるとし、食生活におけるエコライフのコツを伝授されました。
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| 写真2 生ごみカラット…本体(左・蓋と外容器 右・中容器)
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今回、交流大会に参加して、生ゴミの含水率を50〜60%にする事(水分調整)は、可燃ごみにする場合は焼却エネルギー※2の削減につながり、堆肥化する場合も微生物の活動が活発になり、堆肥化しやすいなど、どちらにしても環境に配慮した取組になるという事を学びました。そして、福渡氏が交流大会の最後に、「気付いた事や学んだ事は、行動に移す事が大切!!」と力説されたのを受け、まずは自宅でのコンポスト容器の使用方法を改善していきたいと思いました。
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| 写真3 内城菌(土壌改良材)…秋田県が認定するリサイクル製品です。
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※2 含水率の高い生ゴミを焼却するには、水分を蒸発させるために、より多くのエネルギーが必要となります。(例:含水率90%のニンジン100gを含水率60%にするには、約45,000カロリーの熱量が必要になります。)
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秋田県地球温暖化防止活動推進センター
県北デスク 津嶋麻由子 |
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