平成22年4月27日(火)、自然エネルギー事業を推進している大潟村の「道の駅おおがた」で、関係者らが見守る中、スマートグリッド稼働式典が行われました。スマートグリッドとは、IT(情報技術)を活用して電力の需要と供給を調整して効率よく電力の流れを制御するシステムです。太陽光発電や風力発電で得た電力を効率的に利用するため、温暖化防止にも貢献できます。この事業には、経済産業省の低炭素モデル事業として秋田大学と民間企業((株)アイセス・(株)キュービックエスコンサルティング・TDK(株)・本荘電気工業(株)・(株)MECARO)、秋田県、大潟村が参加しています。
「道の駅おおがた」では、太陽光発電(最大出力4.5 kW)と風力発電(最大出力12 kW)、燃料電池(最大出力700W)を設置して実証実験を行っています。発電した電力は道の駅内のLED照明や、システムに指令を出すDCセンター内の冷蔵庫、テレビ、エアコンなどに供給されます。
電力会社から送られる電流は交流のため、家庭で使用する電化製品に合わせて直流に変換していますが、交流⇒直流に変換することでエネルギーのロス(10〜30%損失)が生じます。実証実験では、ロスを減らすために直流発電⇒直流供給システムになっており、新エネルギーの利用拡大とエネルギー変換時のロス削減ができます。
稼働式典後の見学会で、システム制御技術を担当されたTDK(株)広川正彦主査は、「世界をリードするためにも日本がこのシステムの世界標準を構築することが大事」と、日本の技術を世界に発信することを視野に捉えていました。他の関係者からは、「県内各企業の参加で、産業としての可能性をはらんでいる。」との意見も出て、熱心な情報交換の場になりました。
最近では、「エネルギーの地産地消」という言葉を耳にする機会が増えていますが、将来枯渇も心配されている化石燃料に頼るのではなく、大潟村の太陽光や風力発電、稲わらを原料とするバイオエタノール製造のように、それぞれの地域特性を活かしたエネルギー利用を行い、地域の新たな産業として発展していくことが望まれます。
「道の駅おおがた」では、6月末まで実証実験を行い社会システムとしての課題を探ります。
|
|
|
| 写真1 LED照明
|
写真2 スパイラルマグナス風車 |
| |
|
|
 |
| 写真3 関係者による稼働式典テープカット |
写真4 見学者の質問に答えるTDK広川さん(中央) |
| |
|
| |
秋田県地球温暖化防止活動推進センター
由利本荘デスク 宮崎 真紀 |
|