平成22年6月5日(土)6日(日)の2日間、NPO法人秋田パドラーズ主催「雄物川環境フォーラム」と「雄物川一斉クリーンアップ」が開催されました。
現在、雄物川の河岸には、空カン、ペットボトル、肥料袋、発泡スチロールなどの大量に漂着した多くのゴミが見られます。いつも私たちに飲み水や憩いの場を与えてくれている雄物川をみんなで守ろうと、ごみ問題について考えるイベントが開催されました。
5日(土)に秋田市文化会館で開催されたフォーラムでは、アルピニストの野口健さんの基調講演会が行なわれ、約350人の来場がありました。
野口さんは1995年25歳に7大陸最高峰の登頂を世界最小年で果たし、現在は、ヒマラヤや富士山などで清掃活動を活発に展開しています。
野口さんは登頂を記録した後、アルピニストとして世界で活躍する中、登頂の過程で多くのゴミを目のあたりにし、そのゴミ中に日本語で書かれたものが多くあったことに衝撃を受けたそうです。更には、世界中の登山家から日本のマナーについて批判され、富士山が「汚い山」の象徴されている現状を知り、この環境を変えようと行動に移したそうです。
この講演では、清掃活動を始めるきっかけとなった出来事や、現在までの活動秘話をユーモラスに語られ、会場から笑い声が聞こえる場面が多くありました。
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写真1 講師の野口健さん

写真2 秋田県地球温暖化防止活動推進センター(ACCCA)も共催しました |
野口さんの話の中で、国内で起こっている富士山の深刻な問題も話されました。青木ケ原樹海では薬品や注射器などの医療不法投棄が多くあり、それによって水源地であるのに有害物質が検出されたそうです。
そのような悪質な問題を解決しようと、清掃活動と同時に、監視の目が必要不可欠だと考え地元行政やNPOに呼びかけパトロールを開始することにしました。富士山清掃を始めた11年前には、なかなか人が集まらず参加者はわずか100人前後だったそうです。不法投棄問題により社会と激しくぶつかり、身の危険を感じながらも、清掃活動を続け、啓発に力を入れたことにより、昨年の清掃活動には全国から6,800人もの参加があったそうです。
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写真3 クリーンアップ開会式の様子 |
現在はゴミの数も減り、最近不法投棄されたと見られるものは無くなったと、野口さんは喜びを語りました。また同時に「環境問題は自然が相手ではなく、人間社会が相手だ」とも表現され、山をきれいにするだけではなく、人々の意識を変えることの重要さを訴えました。
講演の最後に野口さんは「環境問題は身近なところにたくさんあり、何よりも実際に行動を起すことが大事、そして小さな行動からでもたくさんの人が動けば変わる」と語られました。
小さなことでも第一歩を踏み出す大切さを痛感させられた講演会でした。
翌日6日(日)に開催された雄物川一斉クリーンアップでも、多くの参加者が集まり雄物川河口付近までバスで移動し、清掃活動を行いました。
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ゴミの多くは飲料水の缶やペットボトル、発泡スチロールなどで、大型トラック1台分ものゴミが集まりました。
しかし、まだまだ残るゴミを見て、参加者たちは、「清掃活動を続けることも大事だけれど、きれいにしようという気持ちを多くの人が持つことが大事」と、このイベントの意義を実感されたようでした。
本部会場では、付帯イベントとして屋台や舞台イベントなどの催しが開かれ、清掃活動を終えた参加者たちは終日イベントを楽しんだ様子でした。
また、両日会場内において「秋田県温暖化防止活動推進センターブース」を出展し、コーヒーとチャイの販売を行ないました。
多くのみなさんに買っていただきました。どうもありがとうございました。
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