2019/08/20

あきたエコマイスター県央協議会活動報告

「環境学習・成瀬ダム施設見学会」を開催しました。

 あきたエコマイスター県央協議会では、環境保全活動に関する情報交換及び交流の場づくりを通して、環境活動の支援と活動の輪を広げようと活動しています。
 今回の企画は「環境学習・成瀬ダム施設見学会」として8月9日に開催しました。参加者は会員以外に一般の方も含めて26人でした。
 大規模なダム工事現場の見学を行い工事の目的や現在の工事状況などについて学習したものです。

   
(右の山の所にダム本体が造られる。) (展望台の超大型ダンプのタイヤです。)       
 
 ダムの設置場所は雄勝郡東成瀬村椿川地内で東成瀬村役場から栗駒山に向かう国道を通り、バスで30分位の所でした。
 見学会は春先から予約して楽しみにしていたのですが、見学会の数日前から日本の近くに3個の台風が現れました。もしかしたら雨の見学会かと心配していましたが、参加者、関係者の日頃の行いのおかげで雨もなく比較的過ごしやすい見学会となりました。

 


   
 

 このダム建設は東北建設局成瀬ダム工事事務所が実施しており担当の方から説明を受けました。説明を受けた展望台からは、これから建設されるダム予定地の大空間が広がっており、規模の大きさに目を見張りました。現地でないと感じることのできない感覚でした。
説明では、昭和58年から調査が始まり現在はダム本体の築造に掛かっているとのことでした。
 ダム築造の目的は、洪水調節、農業用水、水道、発電など複数あり多目的ダムと呼ばれるそうです。ダム本体の完成は2024年頃のようですが完成予想図はあるもののあまりに大規模で工事中の苦労は想像がつかない気がしました。参加者の中にはダム工事に詳しい方もおり熱心に質問をしていました。
 担当者に私たちのバスを先導してもらい工事現場内に入らせてもらいました。現場内で遠くから見たダンプトラックは展望台では米粒くらいに見えましたが、近くでは3階建てのビルくらいの巨大な55トンダンプでした。普通の道路を走るのは2トンから10トンくらいのダンプですから大きさは想像してください。

  
  (ダムの高さは約115m。高台から見える工事中の車は米粒くらいに小さい。)

 事務所のHP資料によると、事業計画、工事現場では、現在の豊かな自然や生態系を守るため様々な調査や検討、実際の対策が行われているようです。(工事中の道路粉塵防止のための散水、排ガス対策や低騒音の建設機械、濁水処理、植物・生物の専門家との再調査など)
 
 ダムが無事完成し、豊かな自然が引き継がれ、地域の活性化につながればありがたいと感じました。また、非日常的な現地見学は貴重な時間でした。
 
 昼食は近くの温泉ホテルで、噂の「ダムカレー」を注文しました。現場のダム本体は砂礫をセメントで固めたダムですが、このカレーはもちろんお米のダムなので、壊して食べるのは辛くてではなく何か申し訳なくて涙が出てしまいました?