代表 佐藤 幸作さん
会の名前のとおり、地域を流れる小倉川(内川川の支川)を五城目町で一番きれいにしようという活動が地区の皆さんで行われています。平成11年から始まったこの活動は年に数回、同地区の会員の方々が内川川との合流点から約1・5キロをさかのぼってゴミを拾い集めています。ことしも雪の中、3月7日に第1回が行われました。会員の皆さんは軽トラックの荷台いっぱいのゴミを分別して片付けていました。このあと、田植え繁忙期が終わり会員の方々に余裕ができたころ、またゴミ収集活動を行う予定です。
集落近くの小倉一号橋下流地点には、佐藤さん手製の竹で組んだ「やな」を設置してあり、流れてくるごみが引っかかるようになっています。これは、下流にゴミを流さないことと、ゴミが住民の目に触れることで「川にゴミを捨ててはいけない」という意識を喚起するという目的があるということです。川の端でゴミ焼却をするといった昔からの習慣を、分別してゴミ収集に出すように変えることも口で言うほど簡単なことではありません。少しずつでも意識変革をと始めた川のクリーンアップですが、活動が始まったころに比べると、ずいぶんゴミの量も減りました。
小倉川は同地区の森山を水源とし、内川川、さらに馬場目川へと合流し八朗湖に注いでいます。水質汚染の著しい八朗湖の水質改善のためにも上流部としての取り組みが大事という会員の活動成果もあいまって、たくさんのホタルが飛び交うようになりました。一昔前は夏に蚊帳の中にホタルを放して楽しんだそうですが、今では地球温暖化のせいか、まさかと思うほど時期が早まっていて、平成13年には6月16日にホタルを見たそうです。
代表の佐藤さんは、小倉川で何年もかかってアブラハヤという小魚の餌付けをしており、今では川岸に集まってくるようになったそうです。飛び交うホタル、釣りにお勧めの小倉堰、樹齢四百年ものクスノキやカスミ桜、そして黒毛和牛の飼育舎など、自然を満喫できる里山や川のある原風景を楽しんでもらいたいということで、個人的に見学や散策の案内を引き受けていらっしゃるということです。
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