人と地球に優しいアイドリングストップバス
秋田市周辺のバス路線を所管している秋田中央交通(株)では平成9年から環境保護と経費削減を目的として「アイドリングストップバス」を導入し、現在は78台が稼働しています。
アイドリングストップ車とは、停車時にギアをニュートラルに入れ、パーキングブレーキを引き、クラッチペダルを離すと自動的にエンジンがストップする車両で、アイドリングという、いわゆるエンジンの空ふかしがありません。
導入当初は、冷暖房の使用中など負荷がかかるとエンストするという不安があったそうですが、年々改良されて、今は問題なく運行しています。
私たちが普通自動車の運転をする場合、停車するたびにエンジンを切るのは、かなりめんどうな上に、かえって燃費も悪いと思いますが、ギアをニュートラルに入れクラッチペダルを離す通常の停車手順で自動的にエンジンがストップし、また発車手順を踏むと自動的にエンジンがかかるというのであれば、余り手間がかからずにアイドリングストップも低燃費も可能となります。停車時間が短い場合など無理なときもあるでしょうが、運転士さんたちの地道な努力がこの機能を生かしています。公共交通機関として必要なものであり、なおかつ大型車であるバスがこの機能を兼ね備えていれば、二酸化炭素の大幅削減につながります。
同社では、今後、バスの更新時にアイドリングストップ機能のバスに切り替えていくことになっていて、地球温暖化防止に大いに役立つことが期待されます。運転マニュアルに関しても、バスの終点時には必ずエンジンを停止することや、発車前のアイドリング10分間以内という指導を行っており「人と地球に優しいバス」を目指しています。
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