電子部品の組み立てや自動化・省力化設備設計、製作、販売企業である仁賀保町の潟rッグでは、培ったノウハウを生かし、仁賀保町企業研究開発育成事業補助金を得て、自社独自製品として「リサイクルポット成型機」を開発、販売しています。鉢をつくる機械なので「はちろう君」という愛称で呼ばれています。
材料は新聞紙などの古紙と水だけ、使い終わった後、土に還るというこのリサイクルポット、屋内で使用した場合は5年以上の耐久性があるそうです。
県内のみならず全国の授産施設などへ納入しており、近隣にある納入した企業では環境配慮事業の一環としてこの「はちろう君」を購入し、自社の古紙などを利用して植木鉢をつくり、地域活動の折など、花苗を植えてプレゼントにし好評を得ているそうです。自社の古紙リサイクルのみならず、地域の環境美化にも一役かっているようです。
効率良く生産しようという場合、材料の古紙を手でちぎる、水と混ぜる、脱水するといった手作業では無理が生じるため、材料と水を攪拌する「まぜろう君」、脱水して紙粘土状にする「しぼろう君」も製品化し、三点セットでの販売もしています。
あきたエコ&リサイクルフェスティバルにも登場したことがあり、目にされた方もいらっしゃると思います。この仁賀保生まれのリサイクルポット成型機「はちろう君」作の鉢に植えた苗木であれば、山に植樹をする際に、ビニールポットとは違い、鉢ごと植えることが可能になり、ゴミを出さずに済むという利点もあります。「はちろう君」の販路が広がればと思います。
同事業所内では、工程はもちろん、廃棄物の分別などが整然となされていて、環境配慮の姿勢がきちんと打ち出されていました。 |