(有)クリーンカンパニーは産業廃棄物処分業者です。出羽グリーンロードを南下し、羽後町に入って間もなくの山間に(有)クリーンカンパニーという看板があり、会社名の下に「3Rショップ
古夢呼夢(コムコム)」とありました。
家屋解体の際に出る窓枠(サッシ)や玄関ドア、引き戸、それに味噌樽など、普通のリサイクルショップではお目にかかれないものが置いてあります。味噌樽は風情のある花壇に再利用されているそうです。これらは、すべて燃やせばゴミになってしまうわけで、3Rを基本に循環型社会を目指している(有)クリーンカンパニーならではの取り組みといえるでしょう。事務所内の建具、ソファーも廃棄されたものを再利用していて「もったいない」を実践しているのがよくわかります。ソファーの小さな傷は小学生の見学用に、そのままで使用しているという小野社長のお話でした。
敷地内に入ると、事務所脇のソーラーパネルが目を引きますが、よく見るとのり面には古畳を貼り付けてありました。のり面の保護と緑化推進を図るためということです。
当社では、家屋解体の際に搬入される廃材を粉砕し、木質チップを生産しています。6mm以下の粒の細かいものが「クリーンウッドパウダー」、これは乾燥しているので畜産敷料のおがくずのように水分調整材として使われており、水分吸収効果が高いと評判です。また、大粒のもの「クリーンウッドチップ」は、紙・ボードの原料、田んぼ用暗渠被覆材として販売しています。このクリーンウッドチップに、関連会社の製品である「ウッドビネガー(木酢液)」を染み込ませた「ウッドビネガーチップ」は、畑の通路に敷くと雑草が生えにくい、虫がつきにくい、作物が元気になるという効能があるということです。これらは、第1回秋田県リサイクル製品として認定されています。(ウッドビネガーも秋田県リサイクル製品です)
新施設建設用鉄材もリサイクル材を使用してあるそうで、ここでも当社の徹底した3Rの方針が打ち出されています。
新しく基盤等の受け入れも始め、廃棄物処理業者ならではの幅広いリサイクルへの取り組みが期待されます。 |