2021/06/22
認定特定非営利活動法人環境あきた県民フォーラムでは、秋田県の設けた民間団体が地域で自主的に行う環境保全活動に助成する「環境あきたエコ活動支援助成金制度」に基づき、4月20日から5月17日にかけて活動団体を募集したところ、7団体から申請がありました。
6月19日に開催された審査会において、申請書類やプレゼンテーションによる審査を行った結果、7団体を助成金交付団体として決定しましたので、お知らせします。
【審査項目】
①活動の公益性 ②活動の具体性 ③費用の妥当性 ④活動の継続性
⑤活動の独創性 ⑥活動の新規性
【申請件数・交付決定件数】
① 申請件数 7件(2年度9件、元年度11件)
② 交付決定件数 7件(2年度9件(うち事業中止1件)、元年度9件)
【助成金交付団体】
団 体 名 | 事 業 名 | 事 業 の 概 要 |
① ときめき工房・ねま~る |
「親子、3世代で学んで行動しよう!地球温暖化を防ぐ暮らし方」夏・冬セミナー |
親子、3世代で1年を通じて地球温暖化防止、SDGsなど環境保全について学ぶため、夏休み・冬休みの自由研究に位置づけて、座学と実践を組み合わせ実施する。 ・3日間連続ワークショップ実施(8月上~中旬) ・セミナー開催(1月上旬) |
② おのばホタル会 |
ホタルの学校づくり(Ⅲ)~室内ビオトープ編~ |
ホタル繁殖のため幼虫放流を試みているが、猛暑や豪雨などによって生息環境の変化が影響しているためか、ホタルの減少が続いているので、生息地を室内に移して、「ホタルの里」復活を目指す。 ・室内ビオトープの製作 ・啓発広報 ・「第6回ほたる祭り」の開催(7月10日)。 |
③ NPO法人秋田水生生物保全協会 |
八郎湖流入河川・馬場目川の魚や水生昆虫を調べよう |
・八郎湖をよくするためには、何よりも子ども達が自分の眼で見て、その実態を知ることが大事であることから、小中学生や保護者とともに、八郎湖の最大流入河川である馬場目川に生息する魚や水底生動物(水生昆虫等)の生き物を自分たちの手で捕り、じっくり観察させる。 ・実際にとれた生き物の写真や生態を取りまとめた小冊子「ミニ図鑑」を作製し、参加者に送付する。 ・こうしたことを通じて、八郎湖の環境保全の意義や重要性に理解を深めさせる。 |
④ NPO法人秋田パドラーズ |
プラスチックごみ減量雄物川河口海岸線クリーンアップと啓発事業(パート3) |
毎年、雄物川クリーンアップを実施することで、世界的に問題になっているプラスチックごみやマイクロプラスチックを、ごみ拾いを通して知ってもらい、発表会でごみ減量、ポイ捨てや不法投棄の無い社会作りに繋げる。 ・雄物川下流域(雄和町リンゴ園~ダリア園)におけるカヌーでのクリーンアップ(10月2日)。 ・雄物川河口(右岸)のクリーンアップ(10月9日)。 ・発表者(講師)及び参加者によるごみ問題の発表会(11月7日)。 |
⑤ 特定非営利活動法人草木谷を守る会 |
谷津田再生プロジェクト「田んぼの楽校」 |
・耕作放棄され荒廃した「草木谷」を田んぼとして復活させ、周辺環境に配慮した無農薬、有機肥料での米作りを昔ながらの手作業で取り組むとともに、周辺の自然散策・生き物の観察を通して、生物の多様性や自然の大切さに気付き、尊重する心を育むため、地元小学生と田植えから脱穀までを昔ながらの農法で一年間通して体験させる。 ・「田植え編」、「草刈り編」、「稲刈り編」、「脱穀編」の4回の農作業体験終了後、各回ともその周辺の生き物観察や自然観察を専門指導員共に行い、学校や自宅周辺との環境の違いを学ばせる。 |
⑥ 三又部落自治会 |
野生動物との調和・共生の里づくり(サンソンプロジェクトⅢ)事業 |
集落人口や世帯数の減少により耕作放棄地の増加が加速し、反面これまで生息していなかったイノシシ等の被害や目撃が多くなっていることから、荒れ地対策として、植樹(大島桜)や監視カメラによる野生生物調査、学習会の開催などに取り組み、生活域と野生動物とが調和・共生した山村集落づくりと住環境の向上を図る。 ・さくらの里整備 ・野生生物の出没状況調査 ・トレイル調査結果報告会とイノシシについて学ぶ学習会の開催。 |
⑦ 横堀地域づくり協議会 |
役内川の桜並木環境整備事業 |
国道108号線、役内川の桜並木周辺の環境整備により桜の樹勢を更に強靭なものとし、桜の折れた枝、傷んだ枝をチップ化して、肥料として再利用すると共に、チップ有効利用の研究を行うほか、エコ活動を広くPRし、市民にエコ活動の大切さを認識させる。 ・エコ活動と地域づくり活動の重要性を広くアピールするため、スタッフベストの作成(7月中旬)。 ・役内川の桜並木の周辺の雑草の刈り払い(9月中旬)。 ・折れた枝・傷んだ枝を剪定し裁断(チップ化)して、桜並木やおしら様の枝垂れ桜の肥料にする他、チップの有効利用として燻製の燃料等に利用できないかの研究(9月中旬~10月中旬)。 ・横堀地域づくり情報で作業内容、エコ活動の重要性のPR。 |