2021/11/02

 令和3年度に新たに推進員になった秋田県地球温暖化防止活動推進員(以下、「推進員」とする)やあきたエコマイスター(以下、「エコマイスター」とする)、地球温暖化防止活動に関心のある一般県民を対象として、基礎研修会を開催しました。
 開催日、開催地及び参加人数は以下のとおりです。

開催日 会 場 参加人数
10月26日(火) 大館市 大館市北地区コミュニティセンター 12名
10月28日(木) 横手市 横手市交流センターY2(わいわい)ぷらざ 19名
11月5日(金) 秋田市 ゆとり生活創造センター遊学舎 22名

 開催内容等は以下のとおりです。

1. 地球温暖化防止についての基礎知識の学習
  講師:秋田県 生活環境部 温暖化対策課
      主 事 中田 成(なかた なる) 氏
      副主幹 齊藤 拓道(さいとう ひろみち) 氏

◎地球温暖化に関する最近の動向について
 温暖化のメカニズムについての解説と、温暖化をめぐる国や世界の動向についての紹介があった。そういった状況で国の「地球温暖化対策計画」が見直され、温室効果ガス削減目標(特に家庭部門)が引き上げられたと説明した。

◎秋田県地球温暖化対策推進計画について
 秋田県の温暖化対策に関する総合的な計画である「第2次秋田県地球温暖化対策推進計画」について説明があった。この計画は現在改正を進めており、今年度の3月に新しい計画の公表を予定しているとのことであった。

◎皆様に期待する具体的な役割と手法について
 推進員とエコマイスターについての説明の後に、皆様の知識や活動周りの方々に広めていただきたいとお願いがあった。
・普段から行っている活動を継続し、その上で自分が今できることに新たに取り組んでいただくこと。
・ホームページなどを活用しながら温暖化対策に関する正しい情報や新しい情報を得ていただくこと。
・様々な活動に参加し、他の参加者と交流していただくこと。
 また、自身の知識を活かして開催する側や講師としても活躍していただくこと。

◎気候変動の影響と考えられる事象についての情報提供の依頼
 気候変動適応に関する市民参加型のモニタリング調査である「東北の自然とくらしウォッチャーズ」への参加のお願いと、参加方法についての説明があった。

講師の中田氏(秋田県)

講師の齊藤氏(秋田県)

2. 市町村の温暖化への取組みについて
 2050ゼロカーボンシティの実現に向けて
 ~SDGsと環境基本計画とその向こう~
  講師:大館市 市民部 環境課 環境企画係
      係長 成田 修(なりた おさむ) 氏

◎SDGsと環境行政について
 SDGsは環境問題や社会が抱える課題を包括的に網羅しており、リスクをチャンスに変える有効なツールであると考え、環境基本計画の部分に取り込んだとの説明があった。

◎環境基本計画について
 令和3年3月に第3次大館市環境基本計画を策定し、施策の部分でSDGsと紐づけることでゴールやターゲットが視覚的にわかりやすくなったため、事業者や市民との連携に繋がることを期待していると述べた。

◎ゼロカーボンシティ宣言・ゼロカーボンシティ実行計画について
 令和3年2月に大館市長が県内初のゼロカーボンシティ宣言を行い、ゼロカーボンと同時に地域の循環や市民の豊かな生活も追求したいとの考えから、大館市の8割を占める森林財産を活用するなどの計画を立てているとのことであった。

講師の成田氏(大館市)

3. 令和3年度 事業の説明
  「地球温暖化対策に関する人材の育成及び活用支援事業」より

 今年度は昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、日程を延期し、時間を短縮した上で開催することとなりましたが、多くの方々にご参加いただきました。
 今、私たちにできることを考えて行動していただくことはもちろん、そういった行動を周囲の方々に伝えていき、一人でも多くの方に広めていただくことが重要であると考えております。今後も、無理のない範囲で活動に取り組んでいただければ幸いです。

環境あきた県民フォーラム