2018/09/14

 秋田地域振興局福祉環境部(秋田中央保健所、以下、中央保健所)と中央保健所管内の小学校で「めざせクリーン秋田大作戦」として環境学習を行いました。この環境学習は、不法投棄の未然防止のため、将来に向けた啓蒙事業として、ごみの分別やリサイクルについて小学生に学んでもらい、児童本人のみならず家庭や地域における「ごみの適正な取扱い」の意識向上を図ることを目的としたものです。平成30年6月8日(木)男鹿市立船川第一小学校で30名の参加、8月29日(水)大潟村立大潟小学校31名参加、9月6日(木)潟上市立天王小学校74名の参加者で行いました。内容は中央保健所から不法投棄の状況等について理解を深め、ごみを減らさなければならない理由やその方法について、環境あきた県民フォーラムは地球温暖化について話をしました。

 中央保健所から保健所の仕事、日本のゴミの現状、管内の最終処分場の現状(男鹿市、大潟村、潟上市の一般廃棄物最終処分場の写真)、ごみを減らすためには3Rが重要であること、リサイクルに関係するマークについて、ごみの分別(男鹿市、大潟村、潟上市)、不法投棄の現状を現場について説明しました。リサイクルに関係するマークでは、実際にリサイクル製品を手に取りリサイクル製品はどれかといったクイズを行いました。また、秋田県でリサイクルが行われており東京オリンピックのメダルを都市鉱山から作り携帯電話330台から約10gの金が取れることや、ポイ捨てや不法投棄の現場や防止のための看板、監視カメラの設置、クリーンアップの様子の写真などを表示しながら説明しました。
 環境あきた県民フォーラムからは、地球温暖化防止コミュニケーターの資料を使い、今の程度の温暖化対策が続いた場合の2100年未来の天気予報、地球の平均気温の上昇、温暖化の現状、仕組み、地球温暖化の影響、世界で気温上昇を2度未満に抑える目標、地球温暖化を防ぐための緩和と適応について説明しました。

 発電体験として、風車を回して発電するおもちゃエコライダーをうちわであおいで発電しLEDを点灯させる体験をしました。皆、最初はうちわで風車を回すのに苦労していましたが、次第にコツをつかみ風車がよく回り、LEDが良く光っていました。この発電体験でエネルギーを大切に使わなければならないことを学んでもらったと思います。

 学習のまとめとして、中央保健所からごみの分別、ごみを捨てる場所、リサイクル製品、環境ラベルに関するものを環境〇×(〇×)クイズとして、環境あきた県民フォーラムから水道を流しっ放しにした際の水の量、クーラーの使い方、テレビの待機電力の削減や電化製品購入時の注意点など省エネに関する情報や食品ロスについてCOOL CHOICEクイズとして行いました。

 今回、この話を聞いた小学生が、今回の環境学習で学んだことを家に帰り両親や一緒に暮らしている人達に伝え、ごみの削減、地球温暖化防止につながっていくことを期待したいと思います。

秋田県地球温暖化防止活動推進センター
(NPO法人環境あきた県民フォーラム)
事務局 石塚 後藤