2020/01/15

令和元年1224日(火)秋田市向浜のユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社を見学しました。

この施設見学会は、地球温暖化対策に関する人材の育成及び活用支援事業の一環として開催しました。参加者は23人でした。

 

はじめに、会議室で参加者全員が会社の事業案内(概要について)のDVDを観ながら、県内の林業の間伐材が原料になっていること、新たな事業として、既存の業者との競合はないことなど説明がありました。

 

 バイオマス発電は、間伐材の木質チップのほか、海外から輸入したPKS(パームヤシ殻)を燃やした熱を使って水を沸騰させ、そこで発生した高温高圧の蒸気を使い、タービンを回して発電する仕組みです。木質チップとヤシ殻の比率は7:3でボイラーに入れているそうです。

 

利用している県内の杉間伐材の供給は、15年先もできるとみていること、燃料にしている木は間伐材の杉で、広葉樹は受け入れていないこと、木質チップの受け入れ時の含水率は50~60%であるが、利用時は35%程度にしてボイラーに入れているなどの説明をいただきました。

また、海外から輸入しているPKSについては、インドネシアやマレーシアから輸入していることやPKSの発熱量は石炭の約7割程度あるとお話していました。

次に、3班に分かれ説明を受けながら、場内の見学を行いました。

マテリアルハンドリング棟では木質チップやヤシ殻の水分調整済みの燃料材が自動でボイラーに搬送されていました。今回は、タービン棟内(タービンと発電機)の中も見せてもらいました。

 

 

この施設では、発電所の見学の際、見学として一人500円をいただいております。見学料は、すべて秋田市にある「千秋公園さくらファンド」に寄付されているとお話がありました。

 

「山に放置されていた木が電力に変わる」まさに秋田県産の電力が地球温暖化防止に役立っていることを再認識した研修となりました。

環境あきた県民フォーラム

スタッフ