2021/03/15

地球温暖化に関する最新の情報について学ぶエキスパート研修会を秋田県地球温暖化防止活動推進員(以下、「推進員」とする)やあきたエコマイスター(以下、「エコマイスター」とする)、地球温暖化防止活動に関心のある一般県民を対象として開催しました。

開催日、開催地、参加人数は以下のとおりです。

日付 会場 参加人数
3月9日(火) 秋田市 ゆとり生活創造センター遊学舎 34
3月10日(水) 大館市 北地区コミュニティセンター 19
3月12日(金) 横手市 横手市交流センターY2ぷらざ 22

秋田地方気象台の調査官 湊 幸悦氏を講師に迎え、「日本の気候変動2020 東北地方の地球温暖化予測情報~「いま」と「これから」~」というテーマでお話しいただきました。

内容は次の通りです。
・地球温暖化に関する知識の解説
・地球温暖化の現状
・イベントアトリビューション事例
・2℃/4℃上昇シナリオにより予測される21世紀末の日本
・東北地方の地球温暖化情報

今回のエキスパートではイベントアトリビューションの事例についてお話がありました。
イベントアトリビューションは人間による地球温暖化「あり」・「なし」の各条件のもとに過去の気候のシミュレーションをそれぞれ実施し、その結果を比較することで個別の現象の温暖化の影響について評価する手法です。
その結果、2018年の記録的高温は温暖化がなければ発生する可能性はほぼ0%とのことでした。

 
秋田会場の様子
 
大館会場の様子
 
横手会場の様子

 まとめとして次のお話がありました。

IPCC第5次評価報告書で用いられたRCP8.5シナリオに基づく予測結果によれば、秋田県では、20世紀末と比べて21世紀末には以下の変化が起こる可能性がある。
・これまでより急激な4~5℃/100年程度の気温の上昇。
・現在、2年に1回程度の激しい雨が、毎年発生。
・雨の日が減少。

温暖化の影響は少しづつ確実に出てきています。温暖化の影響を抑えるため、自分たちができることを一つでも多く考え、行動に移すこと、そして、それらのことを周知し、一人でも多くの方に取り組んでいただくことがとても大事だと思います。今後も、無理せず、行動に移していただければと思います。

秋田県地球温暖化防止活動推進センター
(認定NPO法人環境あきた県民フォーラム)