2021/03/19

今伝えたい、地球温暖化最前線の国「キリバス共和国」
         
講師:一般社団法人 日本キリバス協会  ケンタロ・オノ 氏

環境活動のための最新情報講座として 一般社団法人日本キリバス協会 代表理事 ケンタロ・オノ氏による「今伝えたい、地球温暖化最前線の国「キリバス共和国」」としてご講演いただきました。

開催日、会場、参加人数は次のとおりです。

開催日 開催時間 会場 参加人数
2月17日(水) 10:00~12:00 横手市 Y2(わいわい)ぷらざ「研修室3」 10
2月19日(金) 10:00~12:00 秋田市 ゆとり生活創造センター遊学舎「研修室1・2」 13
2月24日(水) 10:00~12:00 由利本荘市  西目公民館シーガル「バイオ・コンピュータ室」 18
2月26日(金) 10:00~12:00 大館市 大館市北地区コミュニティセンター別館「多目的室」 20
合 計 61

「地球温暖化」の影響は地球の各地に現れ始めています。
そのような状況下で、いま既に危機的状況にあるのが中央太平洋にあるキリバス共和国です。
海抜2メートルほどしかない「キリバス共和国」は温暖化の影響で海面が上昇しており、数年後には住めなくなるかもしれない状況にあります。
 この講演では、講師のケンタロ・オノ氏から地球温暖化対策で一刻の猶予もなくなってきている私達が、今未来のために何をすべきかを強く伝えていただきました。

講演でははじめに、講師の生い立ちから現在の活動についてお話いただき、キリバスと日本との関わりやキリバスでの暮らしについて教えていただきました。
その中で、キリバスのような小さな標高の低い島々から構成されている島国では、食品などの輸送料に大変なコストがかかっており、地元の物を地元で食べる「地産地消」がいかに大切かということがわかりました。また、水が不足しているため、キャベツなどの葉物野菜の価格が非常に高く、塩分を含んでいる海水での生活で平均寿命も短いそうです。
他にも、その土地に住む人々によって生活環境の違いから考え方や受け止め方などに違いがあるということも知りました。
地球温暖化は人々がこれまで行ってきたことで起きている人災です。キリバスだけではなく、世界各国で起きている極端な気象現象や高潮被害、海岸浸食、また、それに伴う食料危機や生態系の異常などであり、これはもう他人事ではないという事実です。
 ケンタロ・オノ氏の講演から「世界は今とても逼迫していること。」「世界は全てつながっているんだということ。」「世界中が一つとなって協力し、困難を乗り越え未来を諦めず活動すること。」それを理解し行動すべきであり、まさに今、「推進員」や「あきたエコマイスター」のような皆さんの活動が求められていると思いました。
 ケンタロ・オノ氏は、参加者の皆さんにその希望である「SDGs」についても、強く関心を持って頑張っていこうと話しました。

 参加者からは、「子供達のために何が出来るかと考えさせられた」という意見や「他人事とは思わず温暖化対策の行動を心がけて実行して行きたい」、「地球に住んでいる皆々が始めることの大切さを考えました」といった声がありました。

 今回の講演会が、一人でも多くの皆さんの活動に役立ち、地球温暖化防止活動がますます活発になることを祈ります。

  
    コロナ渦ののためオンラインでの講演         横手会場   
     講演に聞き入る参加者           メッセージ性の強い資料に心を打たれる

  
       由利本荘会場              熱心にメモを取る参加者

  

    参加者が多かった大館会場             参加者からの質問

【講師略歴】
 1977年 宮城県に生まれる
 1993年 キリバス国立KGV/EBS高校入学
 2000年 キリバス国籍取得
 2011年 宮城県仙台市に再移住
 2014年 キリバス大使顧問に就任
 2015年 在日本キリバス共和国名誉領事に就任
 現在   一般社団法人日本キリバス協会 代表理事

環境あきた県民フォーラム 事務局