2025/09/16
小坂町ゼロカーボンへの道!
~マスコット「かぶきん」が語る未来~
く~るちゃん: かぶきん、こんにちは!今日は小坂町が目指す「2050年ゼロカーボンシティ」の実現に向けた取組について、詳しくお話を聞かせてください。
か ぶ き ん : こんにちは!拙者、かぶきんでござる!小坂町の地球に優しい取組を、皆に知ってもらえて嬉しゅうござるな!
く~るちゃん: 小坂町は、日本の近代産業を支えた鉱業の歴史があるそうですね。その一方で、過去には環境への負荷もあったと伺っていますが、そこからどのようにして「ゼロカーボン」へと舵を切ったのですか?
か ぶ き ん : さようでござる!小坂町は、十和田湖を抱える美しい自然に恵まれておるが、明治時代からの鉱山・製錬業で日本の産業を支えてきた歴史があるのじゃ。その過程で、煙害や廃水、廃棄物といった環境に負荷をかけた経験もあったのじゃ。されど、その経験を教訓にして、小坂町はいち早く循環型社会の形成に取り組み始めたのじゃ!例えば、小型家電や廃油の回収に取り組んでいて、令和5年度からは新しくペットボトルキャップの回収も始めておるのでござる。資源を大切に使う取組をずっと続けておるのでござる。
<明治の小坂鉱山> <発荷峠から見た十和田湖>
※「明治の小坂鉱山」… 出典:小坂町立総合博物館郷土館所蔵『明治41年 東宮殿下行啓記念帖』より
<あきたエコタウンセンター見学風景> <廃油の回収の様子>
く~るちゃん: 過去の経験が現在の取組に繋がっているのですね。具体的に、どのような計画に基づいて進めているのですか?
か ぶ き ん : 今は、2050年のカーボンニュートラル達成を目指して、小坂町の地域特性や産業構造を全部ひっくるめて考えた「地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」の策定を進めておるのでござる。この計画を策定するにあたって、「目指すべき環境の姿(環境目標)」を定めていて、それに向けて様々な活動に取り組んでいくこととなるのでござる。
く~るちゃん: そうなんですね!その目標を達成するために、小坂町が具体的にどのような取組をしているか、いくつかご紹介いただけますか?
か ぶ き ん : もちろんでござる!ここでは4つの取組を紹介するでござる!
1. 健康で安心して暮らせる、自然と共生するまちづくり
か ぶ き ん :これは、不法投棄のクリーンアップ活動をしたり、自然環境を整えたり守ったりすることで、町の皆が安心して暮らせる環境を育てているのでござる。
<不法投棄のクリーンアップ> <坑廃水水質検査の様子>
2. 資源を活かす、地球にやさしい循環の形成
か ぶ き ん :これは、ごみを減らしたり、リサイクルを徹底したりすることが肝要なのでござる。役場や学校でペットボトルキャップの回収ボックスを置いて、集まったキャップを職員が仕分けしてリサイクル業者に持ち込んだりして、資源を有効活用しておるのじゃ。
<キャップの仕分けをする小坂町役場の職員の方々> <小坂町役場に設置されたペットボトルキャップとこでんの回収ボックス>
3. 地球環境問題への取組
か ぶ き ん :これは、再生可能エネルギーの導入と省エネルギー化を進めているのじゃ。道の駅十和田湖には「木質バイオマスボイラー」を導入したし、小坂町役場の駐車場には「太陽光発電パネル」を設置したり、公共施設の照明をLEDに変えたりしておるのじゃ。
<道の駅十和田湖に導入された木質バイオマスボイラー> <小坂町役場駐車場に設置された太陽光発電パネル>
く~るちゃん: 木質バイオマスボイラーとは、どのようなものですか?
か ぶ き ん : 木質バイオマスというのは、「再生可能な、生物由来の有機性資源」の木材のことでござる。
道の駅十和田湖に導入されたボイラーは、地域の使われていない木材を燃料として熱エネルギーに変えておるのじゃ。木質バイオマスが燃えるとCO₂は出るのでござるが、それは木が育つときに吸収したCO₂と一緒だから、「カーボンニュートラルなエネルギー」とみなされておるのじゃ。
これによって、化石燃料を使うよりも温室効果ガスの排出量を減らすことができるのでござる!
出典:林野庁「木質バイオマスとは」https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/con_1.html
4. 環境教育の充実
か ぶ き ん :未来を担う子どもたちへの環境教育にも力を入れておるのでござる。様々な年齢の者たち向けの環境学習会を開いたり、こども環境家計簿(ぬりえ)なるものをやったりしておるのじゃ。小坂小・中学校での環境学習や、園児向けの「こどもデコ活(エコぬりえ)」、町民文化祭では小学生向けのエコクッキングも計画中でござる。高齢者や自治会など、様々な人々に学習の機会を提供したいと思っておるのでござる!
<小坂小・中学生を対象に行った環境学習会の様子> <小坂530町民会議で行った研修会の様子>
く~るちゃん: 素晴らしい取組の数々ですね!まさに町全体で取り組んでいることがよく分かりました。最後に、かぶきんから町の皆さんや、この活動を見ている人たちにメッセージをお願いします。
か ぶ き ん : 小坂町はのう、過去の経験からたくさんのことを学び、今、そして未来を見据えた環境対策を一歩一歩、着実に進めておるのでござる。こうした多岐にわたる活動は、町民一人ひとりの意識を高め、地域全体で「ゼロカーボン」を目指す、小坂町の強い気持ちの表れでござる!
く~るちゃんがマスコットキャラクターを務めている秋田県地球温暖化防止活動推進センター(認定NPO法人環境あきた県民フォーラム)殿も、小坂町の取組をこれからも応援してくれると言っておるし、この知見が県内のいろいろな地域に広がっていくと嬉しいでござる!
これからも小坂町の挑戦を、みんなで応援してくだされ!
【関連リンク】
一般財団法人 秋田県資源技術開発機構(あきたエコタウンセンターの情報はこちらから)