2018/11/27

 地球温暖化対策に関する人材の育成及び活用支援事業の一環として、施設見学会を開催しました。

 11月20日(火)横手市の株式会社菅与の横手食品リサイクル工場を見学しました。参加者は14人でした。
はじめに、受け入れ原料の品質について説明をしていただきました。ここの工場では、重量が規格外のもや袋の印刷ミスなどの消費期限内のまだ食べられる食品などを原料として使っています。パンなどかさばるものは圧縮して搬送し、肉や卵などの生ものは細菌の繁殖の原因となるため受け入れないとのことでした。袋やケースに入っている物は、手作業で異物混入しないように分けているとお話いただきました。
 まだ食べられる食品を使用しているとのことで費用について質問が出ていましたが、購入しているもの、無料で引き取っているもの、有料で引き取っているものがあり、契約する時に判断していると説明がありました。
手作業で分けられたこれらの原料を撹拌し、3基あるタンクで乳酸発酵した後出荷し、牛や豚などのえさになります。

 

 

 参加者からは、「食品ロスについて製造過程などの規格外で発生することに驚いた」「必要な物を必要なだけ購入しておりエコだと思った」「人間が食べるものと同じような品質管理をしているのはびっくりした」といった声がありました。
 当日は、お天気があまり良くなく寒い日の中、外での見学でしたが、参加者からの熱心な質問もあり、寒さも忘れるくらいたくさんお話していただきました。

 食品リサイクル工場では、参加者の声にもあるように、製品の品質ではなく、規格上の問題でも食品ロスにつながっており、作る(売る)側も買う側ももう少し規格について考える必要があるのではないかと思いました。

秋田県地球温暖化防止活動推進センター
(NPO法人環境あきた県民フォーラム)
事務局