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ひと言
* 海岸の松被害に思う 2005/12/13

加藤 二三子

松くい虫に関心を抱くようになったのは、今から4年前、広島、京都に住む息子たちと仙台の妹夫婦の家族旅行で4泊5日の佐渡、新潟の旅に出たことからでした。

私達は日本海沿いの国道7号線を車で南下していました。道川あたりから松林の異様な光景に唖然とし、その道程は本荘、象潟と続き、心が痛むような思いでした。佐渡に渡り“君の名は”で有名な尖閣湾は映画の場面とは違い自然の景が失われて違和感を覚えました。

島内観光で船の上から見る島の松と凛とした形の松もぽつぽつとその被害を受けていたのです。旅もあっという間に終わり「また来年もね」と別れを惜しんだのでした。

その一ヵ月後、男鹿半島にお客さんを案内したのですが、二度びっくりさせられ、見事であった松並木も茶褐色に変化しそれは広大で、危機を向かえ、手の施しようのないという光景でした。

疑問を感じていた矢先、生涯学習県民カレッジの自然学で学ぶことが出来、講座と現地研修などに参加して、その被害の原因を知ることが出来ました。

自然学で受講された自然観察指導員・森の案内人の米谷さんと知り合い、親睦を重ねながら県立大学の炭焼き、松くい虫等学習の場にボランティアとして参加し、その後も大学の小林教授の計らいでいろんな講座や事業等に参加させて頂いています。

炭焼きの場は口コミで参加する人も多く老若男女、県立大の学生それぞれが持つ個性でその英知を発揮し、お互いを尊重し協力しあいながら活動しています。

そこには華あり、風あり、底力がありで、どことなくなじみ易く温かい感覚で身近な雰囲気があるのです。

一本の木から発見する幼虫に驚きの声があがり、研究の成果を学生たちと共に喜び、松の木の命が蘇ったような、柔らかな表情を浮かべている教授の姿が情熱を伝えていて、それが私達にも伝わってくるのです。

“みどりの松をどう生かすか”を一途な思いで語りかけ、将来を担う子供たちや多くの人々の心に新鮮な刺激を与え続けているのです。



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