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ひと言
* 風力発電に思うこと 2006/2/2

あきたエコマイスター 大場恵二

環境問題への意識の高まりとともに環境を汚さない、環境に負荷をかけないエネルギーの一つとして「風力発電」が何かと話題を集めている。

ご存知のように風力発電は、石油を燃やし石炭を焚く化石系の発電と比べ、水や空気や土壌を汚染するような環境悪化への懸念は全くない。

しかしその他の影響はどうであろうか?見方の違いが有るでしょうが「景観」「静寂」に対する評価がほとんど無いのは納得がいかない。

私が見た発電風車は、旧秋田空港跡地・仁賀保高原・能代海岸(これは国道を走行しながら)の3箇所ですが、はじめて見た時は「なるほど、これが風車か!!」と感動したが、すぐに景観上は「決して感心できるものではない」と感じてしまった。音については近くで聞いたことが無いので今は判断できません。ただ、メンテナンスで近くに行ったメーカーの人は結構な「音」と言っておりましたし、以前に『「風切り音」は相当大きいし気になる存在』との記事を読んだ記憶がある。それ以降景観と騒音についての論評は全く見聞きしていない。

「風車が林立する空間」を見て、また将来どこへ行っても“風車”“風車”の景色を想像したとき、子供の頃に大人が思う将来像を聞いて「決して良い景観とは思わない」と感じたことがあった事を思い出した。

それは、父がアメリカ帰りの代議士(名前は聞いておりません)の講演を聴いて帰り「これからは日本国中に電信柱が立つぞ」といわれた時のことだ。  
その代議士が言うには「アメリカは凄い。四方の地平線が見渡せる人家の何も無い草原にも電信柱が連なっていた。日本も早い機会にそうなるべきだ!」と言った内容でした。父はその情景を想像しアメリカの大きさと今流に言えばインフラの充実振りに感嘆した様子だった。

父の話を聞いたその時壮大な草原に延々と連なる電柱が十字架の連なりに思え「それは違う!!」と心の中で叫んだことが昨日の様に蘇えり、今日の「風車のある風景」も同列に思ってしまった。

とは言え、早急に自国で賄え、クリーンなエネルギーは太陽光か小型水力か風力しか見当たらず、更なる高効率の方式が見つかっていない現在の過渡期の事とは言え性急に風力に飛びつかず、作る場合は景観を損なわず、廃棄コストも考えた計画をお勧めしたい。もう少し言わせて貰えば何年か後の「歩道橋の二の舞」にも思えて成らないのは私の思い過ごしで有って欲しいのだが。

自分が思うに、小型水力発電が周囲への影響の少なさを含め一番普及させやすいと思うがいかがなものであろうか。



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