フォーラム会員　桃崎　富雄
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（社団法人秋田県緑化推進委員会・環境カウンセラー）

ＣＯ2の増加に伴う地球温暖化の進行が、世界各地で異常気象や自然災害を頻発し、国を挙げて防止対策が課題となる中、日本内外で石油・天然ガスの開発、供給を行い、秋田県内でも事業展開している石油資源開発株式会社が地球温暖化防止に対する企業の社会貢献策として、鳥海山麓南由利原でＣＯ2吸収源の森づくりを進めている。

この森は「せきゆ　かいはつ　ゆりの森」と名付けられ、今後３年計画で約５.０haのエリアに郷土種の針葉樹、広葉樹の苗木を植え付け、育成管理していくことになっている。

エリア内には、駐車場や管理車道、遊歩道、案内板を整備し、子どもたちの環境教育や人々の散策の場として提供する予定。

また、このエリアは秀峰鳥海山国定公園の観光ルートに隣接していることから、ルート沿いには彩を添える植栽も考慮されている。

植樹の事始として、平成17年10月５日、由利本荘地域の小学校児童、教師、自治体関係者、石油資源開発�滑ﾖ係者など大勢が集い盛大に植樹が行われた。
植樹に先立って、子どもたちの元気な「森へのメッセージ」発表のあと、同社の棚橋社長から「エネルギーと地球環境について」の特別講和があり、改めて地球環境問題に対する取り組みの大切さを認識した。

同社では、今後とも環境学習、体験学習の観点から、このエリアでの児童生徒の活動を支援していくことにしており、社団法人秋田県緑化推進委員会は、この計画の推進に全面協力するとともに、森づくりを通じて地球温暖化防止に貢献する企業の取り組みの好事例として広く普及啓発していくこととしている。