独立行政法人 森林総合研究所が中核機関となって、秋田県森林技術センター、岩手県林業技術センター、共立航行撮影株式会社、秋田県立大学が参加する広域ニーズ・シーズ対応型研究「航空写真とGISを活用した松くい虫ピンポイント除去法の開発」が本年度から4年計画で始まることになりました。マツノマダラカミキリの寄生している被害木と寄生していない被害木をうまく仕分けして、数少ないカミキリ寄生被害木に潜むマツノマダラカミキリ幼虫を効率よく駆除して、夏に羽化・脱出するカミキリ成虫数をできるだけ少なくするという「秋田方式」の理念と有効性とその実証データがこの試験によって得られると思います。きっとこれからの東北地方における松くい虫防除の現場に役立つ研究成果が得られると思います。
小林 一三