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ひと言
* TDKの松林再生寄付に思う 2006/6/14

自宅の八重の芍薬がことしも見事に咲きそろいました。その隣にサンショウを数本植えておりましたが今年はアゲハチョウが来ないのです。とうに新芽が出ているのに寄ってきません。実は、その隣に2年前に植えた、香料として使用している月桂樹の香りが原因ではないかと思っております。夏になると、そのころの幼虫は動きも生長も悪くなります。月桂樹の防虫作用もあるようです。植生の組合せで生物の生態まで変わってくる事例です。

先日、TDKが3億円をにかほ市と由利本荘市のマツ枯れ対策費として贈呈した新聞記事で44ヘクタールにクロマツ20万本余りを植樹するとありました。
マツの密植林につながる発想であり、これまでのマツ枯れ被害の教訓が生かされていないようです。マツ枯れ原因の大きな原因は、マツが酸性雨や硝酸態窒素などで弱ることですが、いったん弱くなったマツにマツノマダラカキキリを初め数種のカミキリやキクイムシがつくのですから、1本の被害木が近隣マツ林に即、影響が及ぶのです。これが密植純林の弊害であり、怖さなのです。
TDKの善意を無にしないためにも、是非、広葉樹との混交林などを考慮したいものです。混交林により、各種の昆虫や鳥類は、それぞれの環境で生き、同時に繁殖の抑制もされつつ自然な環境を保ちます。庭木と蝶の幼虫の関係のような状態が自然に起きるはずです。

自然な環境に近づけることが持続可能な社会を維持する基礎になるものと考えると、自然界にありえない純林密植造林は、何としても避けたいものです。関係者の御一考をお願いしたいものです。

カシワ君



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