2024/12/27
脱炭素社会を実現する断熱リフォームセミナー」を開催しました
令和6年12月25日(水)に「脱炭素社会を実現する断熱リフォームセミナー」を開催しました。住宅や建築物の利用により排出されるCO2の排出量は、日本全体の約3分の1を占めています。「いいものをつくり、しっかり手入れし、長く大切に使う」ことにより、住宅のライフサイクルを通じて、排出されるCO2の排出量をできる限り抑えることが必要です。このセミナーでは、「断熱リフォームのすすめ」(パンフレット)の作成にかかわっていただいた方たちを講師として、事例紹介を含めてお話しいただきました。また、併せて「秋田県認定リサイクル製品」の展示もおこないました。
情報提供:秋田県の地球温暖化対策について
講師:秋田県生活環境部温暖化対策課 副主幹 櫻庭 佑己 氏
地球温暖化の気候変動への影響、秋田県の温室効果ガスの排出実態、秋田県の取組み、住宅リフォームに対する国・自治体による支援策について紹介いただきました。
基調講演:断熱リフォームのすすめ
講師:秋田県立大学システム科学技術学部 教授 長谷川 兼一 氏
【パンフレット】「断熱リフォームのすすめ」の内容を中心に
・秋田の住宅を取り巻く現状
・住宅の省エネルギー基準
・断熱リフォームの種類
・断熱リフォームの効果
・全体リフォームの費用
・断熱リフォームに当たっての留意事項
といった内容でお話いただきました。特に、住宅の温度と健康との関係、断熱等級と費用になど、実際にリフォームする際に役に立つ情報を提供していいただきました。
事例紹介
講師:有限会社西方設計 代表取締役 西方 里見 氏
全体改修、部分改修について実際にリフォームした住宅を例にどこに問題があり、どのような対策を行ったかについてお話しいただきました。
事例紹介
講師・志村建設株式会社 代表取締役 志村 定弘 氏
先進的窓リノベ施工例としてリフォームする際の窓の種類の選択、窓のグレードによる材料費の違い、全体の費用などについてお話しいただきました。
意見交換
自宅をリフォームした方の体験からの感想や健康を考えた場合、健康を害した場合のデメリットを金額に換算してリフォームの効果と考えたこと、また、高齢者は室温が低いと血圧が上がりやすく病気につながりやすいが、リフォームにより室温が高く安定することにより病気を防ぐ効果があるなどメリットもあるとのお話がありました。
建物に費用をかけるという事は財産を作ることにつながり、手放す時に価値を持ったものとして手放すことができる、全体改修と部分改修では部分改修の方が手間がかかるとのことでした。現在、新築は予算がかかりなかなか難しく、リフォームが主流となっていくのではないかというお話しでした。
秋田県認定リサイクル製品の展示
「脱炭素社会を実現する断熱リフォームセミナー」の開催に併せて、秋田県認定リサイクル製品の展示を行いました。リサイクル製品には、住宅の建築に使用する資材も多く、セミナーの出席者は建築関係者が多かったこともあり、多くの方々に見学していただきました。
【パンフレット】「断熱リフォームのすすめ」について
【パンフレット】「断熱リフォームのすすめ」はこちらのページをご覧ください。