2025/11/05

成瀬ダム建設現場を見学しました!(あきたエコマイスター県南協議会)

あきたエコマイスター県南協議会が、成瀬ダム建設現場を見学しました。

◆開催日時:令和7年10月24日(水)9:00~17:00

◆開催場所:成瀬ダム (東成瀬村)

◆目  的:成瀬ダム建設の意義や環境への配慮を学ぶとともに、自然の豊かさにふれる機会とする。

◆講  師:鹿島建設(株) 森田さん

◆研修内容や参加者の感想など:

成瀬ダム上流展望台から、全員ヘルメットをかぶり、鹿島建設の現場出入り口用のマイクロバスに乗り込み、鹿島建設の森田さんのガイドのもと、建設現場内を見学しました。

・成瀬ダムは、洪水調節、農業用水や生活用水の確保、水力発電などの複数の目的を持つ多目的ダムである。

・ダムが地域の洪水被害軽減や安定した水供給といった社会的な役割を果たす一方で、河川環境の保全や生態系の維持・増進といった自然環境への配慮も行われている。

・AIや無人の自動運転重機の採用など、現代の建設DXの具体例であった。

・現場は国内有数の豪雪地帯であり、年間を通しての施行可能期間が限られているといった、厳しい自然環境の制約下で工事が行われており、その豪雪を利用して貯水するため、積雪までに貯水が可能なように完成を目指している。

・ダムの建設を通じて、私たちが普段利用している水資源の確保や管理が、いかに大規模なプロジェクトと技術に支えられているかに感動した。

・成瀬ダムは普通のダムの3倍程度の巨大なダムで、今日の集合場所である上流展望台や、昔から観光スポットであった赤滝という滝もダムが完成すると底に沈むというのが衝撃だった。

 

◆参  加  者:24名(内、一般 7名、会員 16名、フォーラム1名)

 

 

◆成瀬ダムについて

成瀬ダムは雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムです。
雄物川の「治水計画」は成瀬ダムを始めとする皆瀬ダム、鎧畑ダム、玉川ダム等のダム群を建設して洪水を調節するとともに中下流部では川沿いに堤防を築くなどして洪水被害を軽減する内容になっています。
昭和62年、平成6年等の度重なる洪水被害、また、農業用水の慢性的な水不足、生活用水の枯渇等が頻繁に発生しており、成瀬ダムの早期完成が望まれています。

昭和58年 実施計画調査開始(秋田県)、令和9年度完成予定。

堤高114.5m、総貯水容量7,850万㎥

 ※国土交通省 成瀬ダム事務所HPより