2021/11/04

 令和3年度に新たに推進員になった秋田県地球温暖化防止活動推進員(以下、「推進員」とする)やあきたエコマイスター(以下、「エコマイスター」とする)、地球温暖化防止活動に関心のある一般県民を対象として、基礎研修会を開催しました。
 開催日、開催地及び参加人数は以下のとおりです。

開催日 会 場 参加人数
10月26日(火) 大館市 大館市北地区コミュニティセンター 12名
10月28日(木) 横手市 横手市交流センターY2(わいわい)ぷらざ 19名
11月5日(金) 秋田市 ゆとり生活創造センター遊学舎 22名

 開催内容等は以下のとおりです。

1. 地球温暖化防止についての基礎知識の学習
  講師:秋田県 生活環境部 温暖化対策課
      主 事 中田 成(なかた なる) 氏
      副主幹 齊藤 拓道(さいとう ひろみち) 氏

◎地球温暖化に関する最近の動向について
 温暖化のメカニズムについての解説と、温暖化をめぐる国や世界の動向についての紹介があった。そういった状況で国の「地球温暖化対策計画」が見直され、温室効果ガス削減目標(特に家庭部門)が引き上げられたと説明した。

◎秋田県地球温暖化対策推進計画について
 秋田県の温暖化対策に関する総合的な計画である「第2次秋田県地球温暖化対策推進計画」について説明があった。この計画は現在改正を進めており、今年度の3月に新しい計画の公表を予定しているとのことであった。

◎皆様に期待する具体的な役割と手法について
 推進員とエコマイスターについての説明の後に、皆様の知識や活動周りの方々に広めていただきたいとお願いがあった。
・普段から行っている活動を継続し、その上で自分が今できることに新たに取り組んでいただくこと。
・ホームページなどを活用しながら温暖化対策に関する正しい情報や新しい情報を得ていただくこと。
・様々な活動に参加し、他の参加者と交流していただくこと。
 また、自身の知識を活かして開催する側や講師としても活躍していただくこと。

◎気候変動の影響と考えられる事象についての情報提供の依頼
 気候変動適応に関する市民参加型のモニタリング調査である「東北の自然とくらしウォッチャーズ」への参加のお願いと、参加方法についての説明があった。

講演の様子

講師の中田氏(左)と齊藤氏(右)(秋田県)

2. 市町村の温暖化への取組みについて
 持続可能な社会に向けた横手市の取り組み
  講師:横手市 市民福祉部 生活環境課 環境係
      副主幹 高橋 誠耕(たかはし せいこう) 氏
      主 事 吉田 瞳人(よしだ まなと) 氏

◎横手市の取組み
 県内初の雪冷房公共施設である「あさくら館」、地中熱ヒートポンプを取り入れた「雄物川庁舎」、ごみを燃やした蒸気による発電を行う「クリーンプラザよこて」などの再生可能エネルギーを取り入れたシステムについての紹介があった。

◎希少淡水魚類保全活動の取組み
 番外編として、横手市と県で協力して行っている安本自然環境保全地域での希少種保全と外来種駆除の取組みについての説明があり、これらの取組みを引き続き行っていくとのことであった。

◎ごみ焼きについて
 ごみ焼き(野焼き)は周囲の環境や人々に迷惑をかける行為であり、家庭用焼却炉を使用しても違法であることについて説明した。希望があれば資料も送付するので、ぜひ皆様にご協力いただき、このことを浸透させていただきたいとのお願いがあった。

講師の高橋氏(右)と吉田氏(左)(横手市)

3. 令和3年度 事業の説明
  「地球温暖化対策に関する人材の育成及び活用支援事業」より

 今年度は昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、日程を延期し、時間を短縮した上で開催することとなりましたが、多くの方々にご参加いただきました。
 今、私たちにできることを考えて行動していただくことはもちろん、そういった行動を周囲の方々に伝えていき、一人でも多くの方に広めていただくことが重要であると考えております。今後も、無理のない範囲で活動に取り組んでいただければ幸いです。

環境あきた県民フォーラム